野田洋次郎、4年ぶりドラマ出演の決め手は“直感” 『舟を編む』馬締役で「これは絶対俺がやりたい」

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2024年02月13日 05:01  ORICON NEWS

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NHKのプレミアムドラマ『舟を編む 〜私、辞書つくります〜』(2月18日スタート)会見より (C)NHK
 俳優の池田エライザ、RADWIMPSの野田洋次郎が、このほど都内でNHKのプレミアムドラマ『舟を編む 〜私、辞書つくります〜』(2月18日スタート、毎週日曜 後10:00 全10回)の取材会を開いた。

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 三浦しをんによる原作『舟を編む』の主人公・馬締光也ではなく、プレミアムドラマ『舟を編む 〜私、辞書つくります〜』では新入り社員・岸辺みどりの視点で描く。大人気ファッション誌の編集部員・岸辺は、雑誌の廃刊が決まり、辞書編集部に突如異動となる。そこは、ぼさぼさ頭で超がつくほどの生真面目上司・馬締を筆頭に、くせ者ぞろい。みどりは、馬締たちに翻弄されながらも、一冊の辞書を作るために十数年間に及ぶ時間と手間をかける根気と熱意に触発され、次第に自らも言葉の魅力を発見、辞書編さんの仕事にのめり込んでいく。辞書『大渡海』を完成させるまでの、辞書編集部員たちの奮闘物語となる。

 池田が演じる岸辺みどりは、大手出版社・玄武書房の若手編集社員。人気ファッション誌の編集部から、突然、辞書編集部に異動。未知との遭遇に翻弄されつつも、辞書作りに対しての誇りとやりがいを見出してゆく。野田が演じる馬締光也は、玄武書房の辞書編集部主任。ぼさぼさ頭で服装にいっさい関心が無く、無類の本好き。超がつくほどの生真面目人間。そのせいで変人扱いされている。営業部から辞書編集部へ引抜かれて十数年、人生のすべてを辞書にささげている。

 取材会の前日に撮影が終了。池田は「泣かないぞ、と決めていたんですけど、最後のあいさつが終わって実は家に帰った後に『ぴえ〜ん』と泣いちゃって…。目が腫れて、大変、申し訳ないなと思いながら来ました」と照れ笑い。「今までも尊い作品たくさんあったんですけど、初めて毎日毎日終わってほしくないなと願っていた、そんな大好きな現場だった。そんな現場について、そんな作品についてお話しできたらいいな」とあいさつした。

 野田も「僕自身は3年半か4年ぶりぐらいのお芝居のお仕事でした。やっぱり僕は(芝居は)向いてないのかなと思いながら、必死に音楽と向き合ってた4年間だったったと思うんです。昨年、『舟を編む』の脚本をいただいて、(プロデューサーの)高(明希)さんからこういうお話があるんですけれどもという話をいただいて、脚本を読ませてもらって『こんなに面白い脚本があるんだ』と衝撃を受けました。今までいろんな音楽を当てる上でも、劇伴を作る上でも、いろんな脚本でやってきましたが、久々にものすごい衝撃を受けて。俳優だろうが音楽だろうが、どんな形であれこの作品の一部になりたいなと強く思ったのをすごく覚えています。きのう、終えたんですけども、あの時の自分の直感は正しかったなと思いましたし、一生僕は忘れない体験だったなと思います。1人でも多くの人にとって、そういう作品になってたら本当にうれしいですし、絶対見て損はないドラマができました。ぜひ、広めてほしいですし、本当に届けてほしいなと思います」と話した。

 演じたみどりについて池田は「すごく感情の幅が広くて、豊かな子だなって思う。でも、自分のその感情にどんな名称がつくのかはまだ知らなくて。人に対して抱く気持ちに、いくつもの気持ちがきっとあるんだけど、それが自分でも把握できてないのかなって思っていて。だから私も、脚本以上の自分が感じた気持ちを『みどりちゃん、今きっとこんな気持ち抱いてるのかな』って辞書で引いてみたりとか、この言葉ってこういう意味も兼ねてるんだなとか。みどりちゃんと共に、私も、きっと誰かが誰かに自分の気持ちを伝えたくて、もっと正しく、自分の気持ちに1番近い言葉で伝えたくて、こうやって言葉って生まれてったんだなっていうことを一緒に学ばせてもらえた。今、終わってみて、さらにみどりちゃんと自分がすごく近く感じている」と明かす。「みどりちゃんをやるにあたって、とことん転ぼうって思ったんです、この子と一緒に。私はやっぱり自分の役だし、よく見せたいっていうエゴが出てきちゃうんですけど、でも、この子と一緒に転んで、この子と一緒に折れて、学んで、立ち上がってっていう風にしていきたいなと思った。ピュアさんが彼女のステキなろこと。美しくない気持ちも頑張って言語化しようとする瞬間は、みどりの美しい瞬間だと思います」と表現していた。

 馬締について、野田も演じた感想を明かす。「小説は何年か前に読んでいて作品のことも知っていたんですが、改めて読み直して、そして脚本を読みました。僕も普段、言葉をつむぐ者として、馬締の言葉が全く他人事の言葉に思えませんでした。言葉って、どうやったら届くんだろうってことを当たり前に毎日考えながら歌詞を書いていて、どうやったらもっともっと深く届けられるだろうかも、どうやったら自分の気持ちにもっと近い言葉として届けられるだろうかっていうのを常に考えている。歌っていうのは、時に顔も知らない、目も見れない相手に届けなきゃいけなくて、届けたくて。でもそういう時に、ひたすら言葉っていうものはなんなんだろう、自分だけの言葉ってどうやったら獲得できるんだろうってのを考えながら歌をつむいでた20年なので。馬締の言葉、馬締の言葉に対する姿勢ってのは、自分の分身のようにも思えて。これは絶対俺がやりたいっていう風にも強く思わされた」と振り返る。

 「だけど、踏み込んだら踏み込んだで辞書としての言葉を作るっていうのは、また全く違う作業であったりして。せりふの中でもあるんですけど、辞書は人々にとっての入り口でもあるので、自分だけのエゴで言葉を解釈して言葉をつむいでもダメだし、いろんな人にとっての入り口であるべきだし、いろんな人がその言葉を使ってく手段の、そのきっかけになるべきものである。そういう意味では、言葉のレイヤーというか、存在の仕方みたいなこともすごい考えました。馬締のせりふに毎週毎週にいろんなことを気づかされました」としみじみと口にしていた。

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