65歳女性・月の年金19万円「浪費家の年下夫と老後も安心して暮らすために」これまで準備してきたこと

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2024年02月17日 20:11  All About

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老後の心配事といえば、やはりお金。現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、愛知県在住65歳女性のケースを紹介します。
金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。

現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、愛知県在住65歳女性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

回答者本人:65歳女性
同居家族構成:本人、夫(60歳)
居住地:愛知県
リタイア前の雇用形態:公務員
リタイア前の年収:700万円
現在の貯蓄額:預貯金約1000万円、リスク資産なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金35年、共済年金33年(一元化により厚生年金8年)

現在受給している年金額(月額)

老齢基礎年金(国民年金):繰り下げ中
老齢厚生年金(厚生年金):19万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険50万円(年額・70歳まで)、年金共済5万円(月額・80歳まで)
配偶者の年金や収入:夫給与収入手取り200万円だが、自分の小遣い等を引き、家に入れるのは月11万円程度

「男性と同じだけ年金を支給されている」

現在の年金額について「満足している」と回答した今回の投稿者。

その理由として「公務員(公立学校の教員)なので、年金は男性と同じだけ支給されている。金額も、大手企業の退職者と比べても低くはないから」と語っています。

ひと月の支出は約「28万円」。それでも年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。

「5年後には年金のみで日常生活を賄う想定」

現在投稿者は、「再任用で週19時間20分(2.5日)小学校勤務。給与は月15万円と期末手当(ボーナス)年30万円」の給与収入があり、来年度からも「非常勤として週10時間の勤務の予定。月10万円程度」を見込んでいるとのこと。

そのため、年金だけで生活費が足りないことについても、「現在は年金のみでは生活費に届かないのは想定内。まだ夫も現役なので、夫と自分の給与収入+年金共済(合計30万円)で生活している」と織り込み済み。

また「予想外の出費があれば年金から出して、残りは貯金している。加給年金も貯金に回している。5年後、夫も年金をもらい、自分も繰り下げ中の国民年金が加算されるので、年金のみで日常生活は賄える見込み」と、かなり計画性をもって暮らしている様子です。

「長年浪費家体質だった夫が貯金できるように」

順調そうに見える年金生活の一方で、現役時代にお金で苦労したと語る投稿者女性。

「現役時代は夫の借金を払ったり、住宅ローンを払ったり、子育てにお金がかかったりと、あまり貯金できなかった。結婚が遅く、定年退職時に一人娘がまだ大学2年。もう少し早く結婚して子どもを生み、家を買っていたら、退職金は手付かずに残せたのに、と思う。また、退職目前まで自分の年金とか退職金、投資について全く無知であったことも残念。もう少し早くから備えていたらと思う」とコメント。

またご主人に対して、「非正規雇用でボーナスもなく、退職金も出ない夫には自分の退職金や現役時代の給与、年金について知らせていない。ただ、定年退職後は給与が激減していることや、年金生活者なんだから節約しないといけない、と(夫に)言っている。本当のことは、うすうす気づいていると思うが、当面は黙っておく予定。夫が定年退職したら、本当の意味で年金生活が始まるので、きちんと情報共有したい」と語ります。

それでも、「長年浪費体質だった夫が、還暦を迎え500円玉貯金ができるようになった。ちまちま貯めたお金で、年一回だが近場に一泊旅行できるようになった」そう。

「本当は、自分のお金で旅行に行けるが、それは内緒にしている。年金生活だから私の給料をあてにしてはいけない、と脅しているのが功を奏したようだ。ちなみに夫婦とも自分の貯金箱で500円玉貯金をしており、私の方は外食貯金ということにしている」とご夫婦で良い関係が築けている様子でした。

※カッコ内の回答者コメントは原文ママです
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
(文:あるじゃん 編集部)

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