【華大どんたく】大成功の秘訣を考察 舞台裏まで気配り光った“総力戦”とこだわった“無配信”

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2024年02月18日 14:10  ORICON NEWS

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『博多華丸・大吉 Presents 華大どんたく』の模様
 お笑いコンビ・博多華丸・大吉が10日、福岡PayPayドームで『博多華丸・大吉 Presents 華大どんたく』を開催した。地元“福岡”と、芸能生活を支えてくれた全ての人への愛を込め、人脈をフルに生かした大型イベントで、サブタイトルは「愛と人脈の総力戦」。その言葉通り、舞台上はもちろん、舞台裏にいたるまで総力をつくした豪華な光景が広がった。

【写真たくさん】豪華ゲストが続々登場する「華大どんたく」

■さんま&岡村の“コンビ芸”さく裂 華丸の“岡村おんぶ”に感動広がる

 冒頭、会場が暗転すると、観客からは一気に歓声が。華大の「どん」「たく」のかけ声が広がり、手拍子も大きくなる中、盛大なオープニングとなった。アニメーション演出も終わり、2人が登場すると、改めて大歓声。「ありがとうございます!」「すごいねー」「ありがとうございました。焦らしましたね(笑)」と喜びを口にした。華丸が「あんなに大吉さん、スキップ上手じゃない。あれはアニメだから」と呼びかけ、大吉がスキップする一幕も。そんな大吉は「きのうリハーサルしたんですけど、(予定は)9時間半なんですけど、下手したら11時間あります」と笑わせていた。

 ネタステージは、かまいたちから幕開け。王貞治氏、赤江珠緒からのメッセージ、そして「華丸のおつまミニッツ」コーナーの後に行われたのが、「ほぼ同期チームVS若手チーム」による大運動会だった。開会宣言について、華大が「ダメ元で頼んだところ、まさか来ていただきました」と切り出すと、開会宣言として明石家さんまがサプライズで姿を現し、まさかのさんまに、会場からもどよめきが起こった。

 陣内智則、FUJIWARA・原西孝幸とのかけあいもさえわたり、爆笑をかっさらう中、さんまはいよいよ開会宣言をする体(てい)で「長い1日ですけど、華大頑張っていただいて、博多を盛り上げていただいて」と話し出すも。ナインティナイン・岡村隆史がおもむろにさんまのとなりに移動した。さんまが「それでは、よーいスカート」と言うと、岡村がひらっとスカートをめくり、さんまが「めくれていやーん!」と、見事な“コンビ芸”。前夜に、福岡で食事を行った際に入念な“練習”が行われていたそうだが「駐在さん」コンビによるあうんの呼吸で観客も大きな笑いに包まれた。

 翌日には大阪で舞台の初日が控えていたこともあり、笑いだけ取ってさっそうとその場をあとにしたさんま。その余韻も残ったまま、大運動会が開幕となったが、ほぼ同期チームが大活躍。最後の「二人三脚グラウンドリレー」では、足の負傷完治後まもない岡村のため、華丸がおんぶして走る姿は笑いとともに感動を呼び、宮川大輔も囲み取材で「華丸さんが岡村さんを満面の笑みでおんぶして、なんか泣きそうなって。あの2ショット。感動しました」とかみしめるように語っていた。

■ケータリングも超豪華! 大吉が明かす“無配信”にこだわった理由

 9時間半の特大イベントゆえ、舞台裏のケータリングも超豪華。実際の屋台がそのまま出店したものもあり、「割烹よし田」「屋台おかもと」「屋台ともちゃん」「Shin-Shin」「喰処 竹馬」「飯家 くーた」「106 SOUTH INDIAN」「GohGan」「三原豆腐店」といった豪華な店舗がズラリと並んだ。KBCで冠番組『ぼる部屋』を担当しているぼる塾も、ケータリングの食レポを行いながら「夢のようというか、私たちもこうなりたいね。ぼる塾のイベントに来たら、ケータリングがすごいって言われたい」「まだまだ知らないおいしいものがいっぱい。早く福岡に飽きたって言ってみたい」と声を弾ませるほどだった。

 ケータリングの場所が、芸人たちが出入りするところにもなっていたため、会場に到着した芸人たちが口々に「うわーすごいな」「本当の屋台が!」と驚く様子も印象的。出番を終えた芸人たちが、屋台にズラリと並んで、おいしい食事に舌鼓を打ちながらトークしており、まるでバラエティー番組の収録に来たような感覚になる。そんな活気にあふれたケータリングでの様子を、華大の2人がふっと訪れては柔和な笑みを浮かべていた。

 華大と親交のある豪華メンバーからのお祝いメッセージが続く中、大喜利ステージの時間に。「大喜利クエスト」と題して、進行役の千鳥・ノブが「勇者」の扮装で登場し、さらに「お笑い勇者」として、商人:ロバート・秋山竜次、遊び人:千鳥・大悟、僧侶:麒麟・川島明、盗賊:笑い飯・西田幸治、賢者:バカリズム、戦士:博多大吉、魔法使い:千原ジュニアという設定で姿を現した。大吉いわく「勇者の条件が『IPPONグランプリ』優勝」という、ハイレベルかつ豪華な顔ぶれで、それぞれのキャラクターあふれる回答が続く、ぜいたくな時間が流れた。

 「華大リクエストアワー2024」では、山里亮太のMCが光る中、バラエティーあふれるラインナップがズラリ。それぞれのチームのトリを務めた山口智充、藤井隆が会場を大いに盛り上げ、いよいよエンディングの時間が訪れた。最後は「明日があるさ」を大合唱し、博多手一本で大団円。すべてを終えた後、取材に応じた大吉は「ネタから大喜利から、すべての景色が忘れられない。やっぱり、自分らもそうですけど、改めてすごい会社やなと。こんなにタレントさんがそろって、実はまだ来てない人もたくさんいるっていうのも恐ろしい。こういうご時世で、あんまり言いにくいですけど、改めて愛社精神というか、この会社いてよかったなと思いました」と感謝を伝えていた。

 会場チケット完売で、3万4000人をこえる観客を動員した今回のイベント。これだけ豪華なメンバーが集まれば、当然配信でもかなりの動員が見込めるはずだったが、今回は無配信だった。大吉は、14日配信の『大吉ポッドキャストいったん、ここにいます!』にて、その真意を明かしていた。「僕が一番こだわっていたのが、無配信だったのよ。最悪折れるかもしれんけど、そう簡単には折れんよっていうのが配信やった」として、配信文化にも理解を示しながらも、こう続けた。

 「僕ら世代の漫才師から言わせると、配信ってやりにくいんよね。目の前にいるお客さんを信頼していて、こっちにしゃべっている、ネタにしている。『LIVE STAND 22-23 FUKUOKA - Laughにいこうぜ!』で、ヨネダ2000が餅つきのネタをやっていて、それを袖で見ていて、そろそろDA PUMPの(楽曲をネタに取り入れた)くだりやなと思っていたら、急にそこの歌が『LIVE STAND』のテーマ曲を歌い出したから、何やっているんだろうと。お客さんもあれみたいな感じやったから、それで終わって、なんであんなことしたのって聞いたら、配信が入っていて音楽が使えないので…っていうことで。これはイカンと、なんとかしてあげないといけないっていうのと、これは意外と盲点やと思うけど、(権利の関係で)各コンビの出囃子が変わるのよ。あれが芸人のやる気を削ぐっていうか、責任感がなくなっちゃうのよね。その2つがあって、配信がない方がいいかなと」

 出演芸人たちのモチベーションが成功には不可欠であるゆえ、いろんな面に気を配って見事に大成功をおさめた「華大どんたく」。同ポッドキャストで、“気になる次回”について大吉が語っていた。「35周年はあるでしょうっていうのは、芸人さんから、吉本の社員からも、共催だった福岡ソフトバンクホークスさんからも上がっていますけど…」としながら「私が今言えることは…来てくれた人はわかってくれると思うのは、僕けっこう大人しかったと思うのよ。ブレーキ踏んでる面もあったけど、やりながら『ここはこうした方がよかった』とか反省点を探しながらやっていたのね。なので、僕は『それはやるやろ』と思っている。芸人さんが本当に喜んでくれて、一致団結感もすごかったし、若い社員さんたちの経験はプライスレスだから。やけども、華丸さんはやらんと思う。パート2が嫌やから(笑)」。「ならまた!」に期待したい。

『博多華丸・大吉 Presents 華大どんたく』香盤表
●オープニング
博多華丸・大吉

●ネタステージ
かまいたち、令和ロマン、見取り図、蛙亭、NON STYLE、矢野・兵動、村上ショージ、中川家

●お祝いメッセージ(王貞治)

●華丸のおつまミニッツ

●お祝いメッセージ(赤江珠緒)

●ほぼ同期チームVS若手チーム
開会宣言:明石家さんま
進行:かまいたち・濱家隆一
解説:麒麟・川島明
出場者:博多華丸・大吉、ナインティナイン、宮川大輔、矢野・兵動、FUJIWARA・原西孝幸、ケンドーコバヤシ、陣内智則、EXIT、見取り図、ニューヨーク、蛙亭、からし蓮根
会場レポーター:ぼる塾

●お祝いメッセージ(関根勤)

●華丸のおつまミニッツ

●お祝いメッセージ(木梨憲武)

●ネタステージ
EXIT、ニューヨーク、ミルクボーイ、さらば青春の光、麒麟、パンクブーブー、笑い飯、タカアンドトシ

●お祝いメッセージ(奈緒)

●大喜利ステージ
MC:千鳥・ノブ
博多大吉、千原ジュニア、千鳥・大悟、笑い飯・西田幸治、バカリズム、麒麟・川島明、ロバート・秋山竜次

●お祝いメッセージ(藤井フミヤ)

●華丸のおつまミニッツ

●お祝いメッセージ(富田靖子、武田鉄矢)

●ネタステージ
霜降り明星、銀シャリ、ジャルジャル、ダイアン、南海キャンディーズ、チュートリアル、フットボールアワー、千鳥、博多大吉・大吉

●DJ KELLY

●お祝いメッセージ(タモリ、川平慈英)

●華大リクエストアワー2024
総合MC:山里亮太
【華丸チーム】チョコレートプラネット(Mr.parka jr)
【大吉チーム】メンバー(しりとり歌ネタ)
【華丸チーム】霜降り明星・せいや、博多華丸(あんたが大将)
【大吉チーム】トレンディエンジェル(セニョール斎藤、プリティたかし)
【華丸チーム】原口あきまさ(2億4千万の瞳 ものまねメドレー)
【大吉チーム】どぶろっく(もしかしてだけど)
【華丸チーム】ロバート・秋山竜次(ペリー・キー TIRO TIRO TIN〜俺はASIAのディスコスター)
【大吉チーム】ダイアン・津田篤宏、岸大介(ラッツ&スター「め組のひと」)
【華丸チーム】山口智充(情熱の嵐サビ〜ヤングマン)
【大吉チーム】藤井隆(ナンダカンダ)

●エンディング
「明日があるさ」
博多華丸・大吉
EXIT、蛙亭、からし蓮根、麒麟・川島明、銀シャリ、ケンドーコバヤシ、霜降り明星・せいや、ダイアン、タカアンドトシ、千鳥、チュートリアル、DJ KELLY、どぶろっく、トレンディエンジェル、南海キャンディーズ、ニューヨーク、バカリズム、原口あきまさ、パンクブーブー、藤井隆、FUJIWARA・原西孝幸、フットボールアワー・後藤輝基、メンバー、山口智充、令和ロマン、ロバート・秋山竜次、笑い飯

●博多手一本
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