『94歳のゲイ』日本の同性愛史を紐解くドキュメンタリー、予告編解禁 4月に公開

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2024年03月03日 18:31  cinemacafe.net

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『94歳のゲイ』©MBS/TBS
94歳の男性同性愛者に密着したドキュメンタリー映画『94歳のゲイ』が4月20日(土)よりポレポレ東中野にて公開。予告編とポスタービジュアル、場面写真が一挙に解禁された。

かつて同性愛は“異常性欲”“変態性欲”だと公然と語られ、“治療が可能な精神疾患”とされてきた。

1929年生まれの長谷忠さんは、誰かと交際したことも性交渉の経験もない。ゲイであることを誰にも打ち明けることなく、好きな男性ができても告白することもできない時を過ごしてきた。



詩作を心の拠り所にしながら孤独の中で生きてきた長谷さんに訪れた大きな変化、90歳を超えて初めて経験する“出会い”と“別れ”。多くの悲しみを見つめてきたその心に去来する思いはーー。



この度、解禁されたのは、若かりし頃のどこか緊張した面持ちの長谷さんと、ひとり静かに短歌を詠む現在の姿が対比されたポスタービジュアル。

また、「セックスは一回もやったことない」という言葉から始まる予告編は、詩人として成功しながらも「ものすごく生きづらかった」と語る過去と、現在の日常生活が淡々と映し出され長谷さんの孤独な人生が浮き彫りになっていく。

一方で、日本初の商業ゲイ雑誌「薔薇族」の元編集長である伊藤文学さんのインタビューなどで同性愛者たちが歩んできた歴史も語られ、作品の世界観を伝えている。そして、ラストは長谷さんが日々書き綴っている短歌からの引用「笑っておくれ、人の弱みを」という印象的な言葉で締め括られ、余韻が残る予告編が完成した。

『94歳のゲイ』は4月20日(土)よりポレポレ東中野ほか全国にて順次公開。




(シネマカフェ編集部)
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