「チームはバラバラになる危険にさらされている」ヨス・フェルスタッペンがホーナー代表の解任を求めたと海外メディアが報道

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2024年03月04日 18:00  AUTOSPORT web

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2024年F1第1戦バーレーンGP クリスチャン・ホーナー代表(レッドブル)
 3度のF1世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の父ヨス・フェルスタッペンは、クリスチャン・ホーナーにレッドブル・レーシングのチーム代表の座を手放すよう促しており、ホーナーが指揮を執り続けると、チームが「バラバラになる」危険があると主張している。

 土曜日の夜のバーレーンでは、勝利のシャンパンがホーナーを巻き込んだ激しい論争の火をなんとか冷やしていたが、レッドブルのチーム代表はふたたびスポットライトの下に押し戻された。ヨスのホーナーへの攻撃は、白熱した議論からレッドブルだけでなくF1も巻き込んだ本格的な危機へと状況を激化させた。

 今週初め、レッドブル・レーシングの親会社であるレッドブルGmbHによる内部調査の結果、ホーナーに対する不適切行為の告発は却下された。しかし疑いが晴れた翌日、ホーナーを追い出すことを目的とした復讐心に満ちた作戦が繰り広げられた。ホーナーの不適切行為の証拠とされる、彼とレッドブル・レーシングの女性従業員との個人的なテキストメッセージと思われるものを含む“関係文書”が、チーム代表やメディアなどF1パドックの関係者147人に匿名の電子メールで送信されたのだ。

 ホーナーは“匿名の憶測”についてコメントすることを拒否し、不適切行為の疑惑をふたたび否定した。

 F1とFIAが状況を監視している一方で、FIAのモハメド・ビン・スライエム会長は、ホーナーを取り巻く事件が「スポーツに損害を与えている」ことを認め、統治機関であるFIAに正式な苦情が申し立てられた場合は介入する可能性があると付け加えたが、FIAは今のところは不干渉のアプローチを取ることにしている。

 土曜日はレッドブルにとって通常の1日であり、ホーナーはバーレーンGPでのチームの圧倒的な勝利を監督した。レース前のセレモニーで、ホーナーは妻のジェリをグリッドに伴い、直接的かつ挑戦的に結束を強調してみせた。しかしこれにより、ホーナーが目立たないことを望んでいたかもしれないときに、必然的にスポットライトが当て続けられることになった。

『Daily Mail』の報道によると、土曜日の夜遅くにヨス・フェルスタッペンがホーナーの解任を要求したため、すでに白熱した状況のなかで緊張がふたたび高まった。

「彼がこの地位に留まっていると、ここは緊張感に包まれる」とヨスはコメントした。

「チームはバラバラになる危険にさらされている。このままでは進めない。爆発してしまうだろう。彼は被害者を演じているが、問題を引き起こしているのは彼だ」

 ヨスの厳しい言葉の意味は、彼と息子の親密な間柄に関係していることは明らかだ。マックスが4度目のチャンピオンシップタイトルを目指す中、父親の公式声明はチームの士気に影響を与える可能性がある。

 一方マックスは、金曜日の予選後にホーナーの状況についてメディアから尋ねられた際、彼の続投をさり気なく支持していたため、これまでのところ父親の先導に従う可能性を示していない。

「クリスチャンとはよく話すよ。そしてもちろん、ここでの週末を通して、彼はチームに全力で取り組んでいる」とマックスは語った。

「当然ながら彼はパフォーマンスのためにもここにいる。少しだけ気が散っているかもしれないけれどね。でもさっきも言ったように、僕たちはパフォーマンスの面だけに集中している。そのようにして僕たちはみな協力しているんだ」

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