チャリティコンサートで学資援助→被災児童が国立大医学部に合格 発起人・三枝成彰「努力した甲斐があります」

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2024年03月11日 18:38  ORICON NEWS

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『第11回「全音楽界による音楽会」3.11チャリティコンサート』囲み取材の様子 (C)ORICON NewS inc.
 『第11回「全音楽界による音楽会」3.11チャリティコンサート』が11日、東京・サントリーホールで開催された。開幕直前には、発起人の三枝成彰、出演者のさだまさしらが取材に応じた。

あの日から13年…チャリティーコンサートに参加したさだまさし、クミコ

 同コンサートは、2011年3月11日に東北地方を襲った未曾有の大震災の現状を見た、さまざまな音楽ジャンルを代表し、音楽に深く関わるメンバーが発起人となって、11年4月20日に第1回を開始。趣旨に賛同し、ボランティアで出演するアーティストやオーケストラの有志メンバーや、開場であるサントリーホールなど、多方面からの協力を得て今回で11回目を迎える。

 掛かった費用以外の寄付金の全てが「公益社団法人3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構(3.11塾)」を通じて、東日本大震災で被災した子どもたちを支援するための資金に充てられている。三枝は「ホール(の使用料)もタダ、出演者(のギャラ)もタダ。公明正大に被災した子どもへの学資となります」ときっぱり語り「途中で抜き取ったりはしておりません。変だと思ったらお調べください(笑)」と報道陣へジョークを飛ばした。

 さらに活動を継続するなかで“うれしい報告”も。三枝が「今年、国立大学の医学部に入った方がいらっしゃいます。努力した甲斐があります」と笑顔で明かすと、出演者の一人であるさだは「震災当時、佐渡裕さんから電話をもらって『音楽は無力です』と彼は号泣したけど、決して無力ではないんだと、この活動が示してくれた。一生懸命に歌わせていただきたいと思います」と感慨深げに話した。

 また、三枝は「このコンサートは20回(の開催)で終わろうと思っています」とし、「(震災当時に生まれた)子どもたちが二十歳になり独立できるまで」学資援助を継続することを誓った。

■出演者(五十音順)
麻生花帆・榎戸二幸、市原愛、五木ひろし、上野耕平、大谷康子、神楽坂女声合唱団、クミコ、紅林弥生、coba、小林沙羅、坂本冬美、桜井万祐子、さだまさし、島田歌穂、ジョン・健・ヌッツォ、東京女声合唱団、TOKU、仲道郁代、服部百音、林芳正、樋口達哉、笛田博昭、Maria Seiren、宮田大、横山幸雄、LE VELVETS、六本木男声合唱団ZIG-ZAG、他
■指揮者
初谷敬史、渡辺俊幸
■管弦楽
3.11チャリティコンサート有志オーケストラ
■総合司会
露木茂、永井美奈子

このニュースに関するつぶやき

  • 三枝さんって逆シャアの音楽担当だよね??私はガノタなもんで…
    • イイネ!1
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