「ジブリパーク」新エリアが3月16日にオープン!写真多めでよく分かる、パークの魅力と上手な楽しみ方

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2024年03月15日 20:51  All About

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ジブリパークに2024年3月16日「魔女の谷」がオープン。いよいよ全5エリアが完成となる。子ども連れもジブリマニアも楽しめる充実の展示、施設を上手に楽しむ方法をガイドする。
愛知県のジブリパークに2024年3月16日、「魔女の谷」エリアがオープン。これで当初計画の5エリアがすべて完成し、ジブリの世界観をもれなく体感できることになります。

そこで、新たにオープンした「魔女の谷」の魅力や特徴を中心に、あらためてジブリパークの楽しみ方を紹介します。
ジブリパークは2022年11月、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園内にオープン。写真は「どんどこ森」の「どんどこ堂」


「魔女の谷」は5エリア内で最大級の大きさ

「魔女の谷」は名前の通り魔女が登場するスタジオジブリ作品をイメージしたエリア。『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』『アーヤと魔女』に登場する建物などが並びます。

ヨーロッパ風の街並みの中にはショップや乗り物系遊具などの施設があり、ジブリパークの5つのエリアの中では最も敷地が広く、ここだけでもたっぷり1日中楽しめそうなほどの充実ぶりです。
「魔女の谷」は森に囲まれたゆるやかな勾配にヨーロッパ調の街並みが続く

入口でまず現れるのは「魔女の口」。『アーヤと魔女』に登場する魔女ベラ・ヤーガをイメージしたオブジェです。小さなお子さんだと怖がってしまうかもしれないほどの迫力ですが、魔女の口を通って「魔女の谷」へと入っていきましょう。

「魔女の口」を通って「魔女の谷」へ

「魔女の谷」の入口「魔女の口」。一見、怖い顔だが、カラフルなタイルが無数に貼られ非常に美しい。口を抜けると滑り台がある

建物内には各作品に登場する部屋などの様子を表現。引き出しを開けると食器や衣類が入っていたりして、まるで本当に登場人物が暮らしているかのよう。1つひとつ開けてじっくり見たくなります。
「魔女の家」内にはアーヤの寝室などさまざまな部屋があり、衣類や日用品、魔法の材料などディテールまでしっかり表現されている。写真はキッチン(内部を観覧するには「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」が必要)


圧倒的な存在感の「ハウルの城」

エリア内で圧倒的な存在感を示しているのが「ハウルの城」。高さは約20mもあり、時折煙を噴き出したり城の一部が動いたり、まるでアニメーションの世界から出てきたような迫力です。

内部もまさに映画『ハウルの動く城』の世界そのもの。ガラクタや食べかけの料理などが乱雑に配された混沌とした空間は、これまた登場人物の息づかいまで感じられそうです。
大迫力の「ハウルの城」(内部を観覧するには「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」が必要)

ジブリパークでは初めての乗り物系遊具があるのも特色。メリーゴーランドは『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』『もののけ姫』といった作品の乗り物や動物、キャラクターをモチーフに装飾されていて、優雅に回りながらジブリの世界へと没入できます。

フライングマシンは『天空の城ラピュタ』の世界がモチーフで、ペダルをこぐと機体が上昇。多くのスタジオジブリ作品で描かれる“空を飛ぶ”爽快さを体験できます。
「フライングマシン」は『天空の城ラピュタ』の世界がモチーフ。1名500円(税込、以下同)。3~12歳が対象で大人は付き添いの場合に限り子ども1名につき大人1名利用可


「魔女の谷」のオリジナルグッズも見逃せない

ショッピングも楽しみ。「グーチョキパン屋」は『魔女の宅急便』の主人公キキの居候先のパン屋で、さまざまなパンを販売。「ハッタ―帽子店」は『ハウルの動く城』の主人公ソフィーの店で帽子などを販売します。

「13人の魔女団」は魔女の谷オリジナルグッズを取りそろえたショップで、トートバッグやシャツ、陶器などここでしか購入できないアイテムが数多く並びます。

全エリアの魅力をおさらい

2023年11月にオープンしたのが「もののけの里」。こちらは『もののけ姫』をイメージしたエリアで、「乙事主」の滑り台、「タタリ神」のオブジェがインパクト抜群。子どもたちにとっては見上げんばかりの大きさで、作品内のキャラクターの迫力をリアルに体感できます。
「もののけの里」には『もののけ姫』のキャラクター、乙事主(おっことぬし)が。背中からしっぽにかけてがすべり台になっている

「タタラ場」での五平餅炭火焼体験は、ジブリパーク内では唯一の体験学習。地元に古くから伝わる郷土食を焼いて食べられます。
タタラ場では五平餅炭火焼体験ができる。タレはくるみみそ、しょうゆ、ナポリタン、そして2024年3月からは新テイストのカレーも加わる。1名1200円


「ジブリの大倉庫」は巨大な屋内エリア

「ジブリの大倉庫」はジブリの魅力を凝縮した圧倒的な展示量の屋内エリア。ジブリ作品の登場人物になれる「ジブリのなりきり名場面展」やスタジオジブリ制作のさまざまな短編アニメーション映画を上映する「映像展示室オリヲン座」など、ここだけの体験ができる展示が充実しています。

「魔女の谷」のオープンに合わせて、スタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』に登場するキャラクターの青サギやペリカン、インコマンなどの新展示も登場したので、よく目を凝らして探してみましょう。
「ジブリの大倉庫」はまさに“ジブリの大博覧会”とも言うべき大充実の展示・体験施設。中央階段周りには最新作『君たちはどう生きるか』の展示が新たに登場

「ジブリの大倉庫」の「ジブリのなりきり名場面展」。『千と千尋の神隠し』『天空の城ラピュタ』『崖の上のポニョ』などスタジオジブリの13作品14コーナーがあり、登場人物になりきって記念撮影できる


トトロファン必見の「どんどこ森」

「どんどこ森」は『となりのトトロ』ファンにはたまらないエリア。「サツキとメイの家」では作品に出てくる和洋折衷の家が目の前に。和室や風呂場、炊事場など昭和の暮らしがよみがえってきます。家の裏山にあるトトロの形の木製遊具「どんどこ堂」は小学生以下の子どもだけが中に入ることができ、夢中になれること間違いナシです。
「どんどこ森」の「サツキとメイの家」。『となりのトトロ』で描かれた懐かしい昭和の暮らしを体感できる(内部を観覧するには「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」が必要」)


「青春の丘」は『耳をすませば』『猫の恩返し』が舞台

「青春の丘」は『耳をすませば』『猫の恩返し』に登場する空間を表現した「地球屋」「猫の事務所」の2つの展示施設が。どちらも中高生が主人公の作品なので、彼らと同世代以上のファンほどその世界観に入り込めるのではないでしょうか。
「青春の丘」エリアの「地球屋」。『耳をすませば』に登場するアンティーク家具や時計の修理・販売を行う店


「もののけの里」〜「どんどこ森」を移動する「APMネコバス」も登場

APMネコバスでエリア内を移動できる。およそ時速20kmで森の中を心地よく走行する。片道大人1000円、子ども(4歳~小学生)500円、3歳以下無料

「魔女の谷」のオープンに合わせたもうひとつの注目がネコバスです。『となりのトトロ』に登場するネコバスをイメージしたモビリティーで、「もののけの里」と「どんどこ森」間を片道約10分で運行します。

車内シートは映画のネコバスと同様にふかふかしたクッションが取りつけられ、これだけでもサツキとメイになった気分。広い公園内の移動手段として有効なだけでなく、トトロファンなら乗るだけでテンションが上がりそうです。

コンプリートを目指すのではなく、好きな作品の展示を中心に回る

ジブリパークは広大な愛・地球博記念公園の中にある。豊かな自然と合わせてゆとりをもって過ごしたい

5つのエリアがそろったことで、さらに充実度がアップしたジブリパーク。そのため1日で5エリア全施設を見て回ろうとするとかなり駆け足になりそう。

そこで、好きな作品に関する施設や展示、絶対に見たい、体験したい施設をまずチェックしてスケジュールを立てることをおすすめします。まずはそこをしっかり見て、体験し、後は時間と体力と相談しながら気持ちに余裕をもって回りましょう。

ファミリーの場合は、子ども限定で入場、体験可能な施設があるので、それらを重点的に回ると、子どもたちの満足度が高まりそう。ショッピングもエリアごとに限定のグッズがあるので、やはり自分の好きな作品に関連するものから優先的にチェックするといいでしょう。

子ども連れ? マニア? チケット購入の際のポイント

「魔女の谷」開園にともない、チケットの料金や内容も新しくなりました。ここで悩むのは「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」か「ジブリパーク大さんぽ券」のどちらを購入するか。

どちらも新エリア「魔女の谷」や「ジブリの大倉庫」を含む5つのすべてのエリアを回れます。「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」で内部を観覧できるのは「地球屋」「サツキとメイの家」「オキノ邸」「ハウルの城」「魔女の家」。これらの中に絶対見たい!という施設があれば、こちらの購入をおすすめします。

この5カ所をじっくり鑑賞するだけでかなり時間がかかるので、時間配分には注意しましょう。

なお、最もお手軽なのが「ジブリパークさんぽ券」。他のチケットが2カ月前からの予約販売なのに対し、こちらは入場日の7日前からの予約販売で価格もグッとリーズナブル。「ジブリの大倉庫」以外の屋外4エリアを回ることができるので、小さな子ども連れなどの場合はこちらでも十分に満足できるのではないでしょうか。

ジブリパーク大さんぽ券

大人:平日3500円・土日休日4000円
子ども(4歳〜小学生):平日1750円・土日休日2000円
3歳以下無料
来園2カ月前の10日14時発売 ※「ジブリの大倉庫」のみ入場時間指定

ジブリパーク大さんぽ券プレミアム

大人:平日7300円・土日休日7800円
子ども(4歳〜小学生):平日3650円・土日休日3900円
3歳以下無料
来園2カ月前の10日14時発売 ※「ジブリの大倉庫」のみ入場時間指定

ジブリパークさんぽ券

大人:平日1500円・土日休日2000円
子ども:平日750円:土日休日1000円
3歳以下無料
来園7日前の17時発売 ※「魔女の谷」のみ入場時間指定
リニモ愛・地球博記念公園駅で降りると現れるエレベーター塔がジブリパークの入口となる。JR名古屋駅から地下鉄、リニモを乗り継いで約1時間

ジブリパークは愛・地球博記念公園内に5エリアが点在する施設。園内ではたくさんの移動をともなうので、体力に合わせて無理なく回ることをおすすめします。1回で全施設・展示をくまなく回ろうとするのではなく、「今度は〇〇を見たいからもう1回来たい!」と思えれば、それこそがジブリパークを存分に楽しめたことになるはずです。

参考:ジブリパーク 公式サイト
(文:大竹 敏之(名古屋ガイド))

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