土屋太鳳&佐久間大介、内田監督からの手紙に感激「うれしいです」【監督からの手紙ほぼ全文】

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2024年03月17日 13:45  ORICON NEWS

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映画『マッチング』の感謝御礼舞台あいさつに登壇した(左から)内田英治監督、土屋太鳳、佐久間大介(C)ORICON NewS inc.
 俳優の土屋太鳳(29)、9人組グループ・Snow Manの佐久間大介(31)、内田英治監督が17日、都内で行われた映画『マッチング』の感謝御礼舞台あいさつに登壇。土屋と佐久間が、内田監督からの手紙に瞳をうるませる一幕があった。

【集合カット】”クローバー”を意識したファッションで登場した土屋太鳳ら

 映画『ミッドナイトスワン』(2020年)、『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(23年)など国内外で評価の高い内田監督・脚本による今作は、マッチングアプリによって増えた“出会い”の裏に仕掛けられた“罠”の恐怖を完全オリジナルで描く、新感覚サスペンス・スリラー。公開から3日間で累計興行収入2.9億円、20万人動員を突破し、実写映画初登場1位を獲得。15日時点で興行収入7億円、観客動員数50万人を突破した。

 ウェディングプランナーとして仕事は充実しながらも恋愛音痴な主人公・輪花(土屋)が、“狂気のストーカー”永山吐夢(佐久間)、輪花に想いを寄せるマッチングアプリ運営会社のプログラマー・影山剛(金子ノブアキ)とともに「アプリ婚連続殺人事件」に巻き込まれていく。

 内田監督は、佐久間との初対面を振り返り「誰よりも声が大きく元気すぎるその笑顔に一抹の不安を覚えた」と告白。役とは異なる姿だったものの、話し合いを重ね「佐久間くんの明るさも、今はないと逆に不安になってしまうようになってしまいました」と絆を深めた。

そして、座長・土屋に対しては「1つの家族とも言える映画の現場。疑似でしかない家族に血を巡らせることこそ、映画における1番難しい部分であり、それを率先してやってくれました」と感謝。「公開までの間に、太鳳ちゃん自身にも新しい家族ができたこともなんとも喜ばしく、我が身のようにうれしい気持ちでいっぱいです」と伝えた。

監督からの手紙に聞き入っていた佐久間は「うれしいですね。お父さんが書いてくれたのかなみたいな」としみじみ。土屋も瞳を潤ませながら感激していた。

【監督からの手紙ほぼ全文】
拝啓 佐久間大介さま

早いもので『マッチング』の撮影から1年半が過ぎ、2度目の桜が咲こうとしています。思えば最初の顔合わせの時、誰よりも声が大きく元気すぎるその笑顔に一抹の不安を覚えたこともありました。経験があまりないという演技は大丈夫なんだろうか。テレビ出演に忙しくて役作りできるのだろうか。しかし、そんな不安もすぐに払拭されました。

吐夢という複雑な人間の内面を理解しようと、長い時間話し合ったのを覚えています。娯楽作に込めた私の思いを、見事に吐夢というキャラクターに命を吹き込むことで表現してくれました。映画作家として、これに勝る喜びはありません。そして、年々減っていくオリジナル映画をお客さんも巻き込んで盛り上げてくれたこと。映画は見ていただいたお客さんのものであることを再認識しました。

映画に一喜一憂していた自分の映画少年時代を重ね、映画への思いを再び強く持つようになりました。出会った時の不安要素であった佐久間くんの明るさも、今はないと逆に不安になってしまうようになってしまいました。

映画は疑似家族であり、出会いと別れと再会の場であると信じています。出会わせてくれた映画と、ここまで作品を応援してくれたお客さまと佐久間くんに感謝しています。本当にありがとう。

拝啓 土屋太さま
撮影、そして公開まで長い長い時間を、季節の移り変わりをこの『マッチング』とともにあゆんでくれましたね。等身大の女性像である主人公・輪花を演じるにあたり、想像を絶するほど身を削ったことで小。俳優が映画にとってどれほど大事なのかを日々たくましくなっていく太鳳ちゃんを見ながら教えられた気がします。

同時に、カメラの外での俳優の重要さも、たおちゃんから学びました。1つの家族とも言える映画の現場。長い共同時間と過酷な創造性が求められる撮影において、やはり主演俳優が与える安心感が、マッチングという家族を支えたのだと思うのです。スタッフへの心遣い、現場の100人近い人間のモチベーションのキープ。自らの役作りが大変な中、太鳳ちゃんの存在は本当にありがたかったし、感謝しかありません。

良い演技だけでは良い映画は作れないんです。疑似でしかない家族に血を巡らせることこそ、映画における1番難しい部分であり、それを率先してやってくれましたね。土屋太鳳が作ってくれた家族は、俳優の結束を生み、作品を生み、たくさんのお客さんを巻き込み、今や大家族となりました。映画が持つ力を見せてくれてありがとう。

そして、公開までの間に、太鳳ちゃん自身にも新しい家族ができたこともなんとも喜ばしく、我が身のようにうれしい気持ちでいっぱいです。

またいつの日か、再び土屋太鳳の元気とパワーで私の映画に血を巡らせてくれる日を心待ちにしています。
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