井上貴博、ホラン千秋は「脅威」 『Nスタ』凸凹コンビも8年目「分かり合えないことを、分かり合えている」

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2024年03月22日 12:00  ORICON NEWS

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(左から)井上貴博アナ、ホラン千秋 (C)ORICON NewS inc.
 TBS系『Nスタ』(月〜金 後3:49※一部地域を除く)でMCを務める井上貴博TBSアナウンサー&ホラン千秋が、番組終了後に取材に応じた。2017年からコンビで番組を担当し8年目を迎える2人が、改めて互いへの思いや番組に取り組む覚悟を語った。

【写真】お似合い…?8年目を迎える井上貴博アナ&ホラン千秋

 番組スタート時を振り返ってもらうと、井上は「最初に10分くらいの尺で番組のプレゼンコーナーをシミュレーションしてみようということになったんですが、互いに負けたくないのか30分くらいずっと2人でかぶせ合って一歩も引かない(笑)。それを見ていたスタッフが引いているのが忘れられなくて…懐かしいですね(笑)」と苦笑い。

 続けて「お互い勝ち気でしたし『絶対取り込まれないぞ』みたいなね。ホランさんはタレントさんとしてニュース番組に来るということの思いもあったでしょうし、こっちはこっちで負けてらんねえぞって(笑)」と当時の思いを明かす。

 ホランも「(井上に)張り合って、言いくるめられたりはしないぞ、という感じ。本当になんで睨み合っていたのか今でも分からないけど、牙むき出しでこう(ファイティングポーズ)なってた(笑)。でも番組がスタートするまでには信頼できる人だなと気持ちが変化していたので良かったです」と“凸凹コンビ”のスタートを明かした。

 そんな始まりから丸7年。井上は「これだけ何の分野でも、求められることをアジャストできる人って、我々局アナからすると脅威なんです。研修も経ていない中でここまでのクオリティーを出されると、たまったもんじゃないなって思います」と絶大な信頼を寄せた。

 一方のホランは、タレントとしてニュース番組のキャスターに抜てきされたことに不安もあったというが「井上さんも含めてほかのキャスターの皆さんが本当に快く迎え入れてくださった」と感謝。井上とのコンビに関しては「番組開始当初は、最初の方からこっちが不安に思っていることを察知して対応してくれて。私だけじゃなくてスタッフの皆さんも含めて、ずっと井上さんを信頼している」と思いを伝えた。

 いまでは、最初に感じていた絶妙な“合わなさ”が番組にもいきているそう。ホランは井上とのやりとりについて「全然価値観が違うので、分かり合えないことも多い。でも“分かり合えないことを、分かり合えている”感じ」と形容する。井上も「ここは大切にしたい」と力を込め「どっちがいいということでもないので(価値観が)違っていいと思っていて。生放送って、特にアナウンサー同士でやると肯定、肯定になりがちなんです。でも『僕こうだと思うんですよね』『何を言ってるんですか?』っていうのがお互いあった方がいい。意識していない中でそういうことがあると、本気でやってるというのが伝わるんじゃないかと思います」と持論を語った。

 視聴者から2人が「お似合い」と多くの声が寄せられていることについても聞いてみると、「まあまあ、皆さんの期待通りになるかどうか分からないですけど、期待していただいて(笑)」とおどけた。井上は「そのフリがよくわからないんですけど(笑)」としっかりツッコみ、長年の掛け合いを見せる。

 また、「そういっていただけるのはありがたいですけど」と井上が続けると、ホランは「お互いを尊重しつつ、けど別に忖度するわけでもなく。そのままの自分を正直に出せる場所なのかな。私たちだけじゃなく、本当にいいチームワークで『Nスタ』をやってるので、これからもそういうところを出せたらいいなと思います」と変わらず番組を続けていくと話す。

 最後に番組の方向性について井上に聞くと「他局との争いというよりは、テレビを見ていただきたい」と正直な思いを明かす。「テレビ報道がこれだけ“マスゴミ”と言われて久しい中、それをやっぱり内側から変えたい。ネットがこれだけ多様化したいま、テレビの付加価値を本気で追求しないといけない。だからニュース番組らしくない番組をやりたいし、この番組でしか見られないことをやっていきたい」と覚悟を語った。
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