40歳いのうえのぞみ、グラビア被写体→自らフォトグラファーへ「コーイバート・ナヒーン(問題なし)」

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2024年03月26日 09:45  ORICON NEWS

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写真展『コーイバート・ナヒーン〜この星の人を撮りたい』を開催するいのうえのぞみ
 グラビアアイドルで、トラベル系のフォトグラファーとしても活躍するいのうえのぞみ(40)が、異色の写真展『コーイバート・ナヒーン〜この星の人を撮りたい』を26日から東京・墨田区のピクトリコショップ&ギャラリー(両国ガイビル国技館前5階)で開催する。20歳の時に「インドに1人旅」をして以来、「旅にハマった」とカメラ片手に世界65ヶ国へ。「この星に住むまだ見ぬ人々が、どんな表情をしているのだろうか、その素顔を撮りたかった」とシャッターを切った作品が並ぶ。

【写真】20年間通いつめているガンジス川で…いのうえのぞみ

 いのうえは「モデルとして自分が撮られるのも楽しいけど、カメラマンとして人を撮るのも大好きなんです」という。最も夢中になった国の1つがインドだった。「この20年間、通いつめています。そういった中でインドの社会や人々の生活の一端をうかがい知ることができました」と振り返り、そのインドで一番大好な言葉が「コーイバート・ナヒーン」だったそうで、それが今回の写真展のタイトルになった。

 「英語で言えば“No Problem”になります。つまり“問題なし”と言うことです。インドでは主に人物を撮り続けてきましたが、写真に映る人々の表情からは『大丈夫、問題ないさ』という気持ちがあふれてくるんです。そこで今回は、それぞれの写真に合った用紙を使ってプリントした作品を展示します。作品からみなぎるインドの人々のパワーを体感していただけたらうれしいです」。

 いのうえは、2000年に『ヤングマガジン』女子高校生水着甲子園で準グランプリに輝き、デビュー。その後、大塚製薬『カロリーメイト』のCMや、ゲーム・ソフト『ファイナルファンタジーXI Play Online』イメージガールキャラクター、さらにテレビ東京『やりすぎコージー』などに出演し、人気を高めてきた。

 「デビュー当時、アイドルグループとしても活動していたのですが、その時にDVDを出すことになり、撮影で行ったのがベトナムのハノイだったんです。私の顔がアジアっぽいみたいでベトナムに決まったみたいですが…。でも、世界を旅したいと思うようになったのは、その時の撮影だったかもしれません」。

 そうした中、「大人への一歩」としてインド1人旅を経験。「日本とギャップのあるところに行ってみたかったんです。気持ちの中で、どこかカルチャーショックを受けたかったのかもしれませんね。今回の写真展のテーマにもなっていますが、この星に住むまだ見ぬ人々と言うのは、どんな表情をしているのだろう、とにかく会って確かめて、その素顔を撮ってみたいと思ってきたことでした。そんな私のフォトグラファーとしての思いを具現化したものなのです」と語る。

 見たもの感じたとおりにシャッターを切り「写真って、その時の一瞬を残せるのが素晴らしいと思うんです」と夢中になった。

 最初のインド旅行は2週間の旅だったが、マザー・テレサの施設でのボランティアをしながら撮りまくったという。「孤児院などでお手伝いしたんです。そこで子供たちの笑顔を見ていたら、もっと、いろいろな国に行ってみたいと思うようになったんです。写真を撮っているうちに価値観が変わった部分もあるのかもしれません」。以来、世界を回るようになった。

 20代はアジアを中心にめぐり、30代になるとアフリカにハマった。「どちらかと言うと恵まれた国よりも発展途上国の方に興味があるんです。アフリカではエチオピアが良かったですね。言葉はできなくても、身振り手振りで伝わります。とにかく親切な人が多く危険な思いをしたことはなかったですね」と語る。

 モデルの仕事も順調だが「年齢的にも次のステップに行こうと思って、フォト ライターとしても頑張っていきたいと思っています。今しかできないことをやりたい」と張り切る。

 2015年にはバリ島観光大使に任命され、それから3年後の18 年にはエチオピアで撮った写真「Identity」が日本広告写真家協会のコンテスト『APA AWARD 2019』に入選し、同会の正会員となった。

 写真展は3月31日まで開催(前11:00〜後6:00)。30日の午後4時からはトークショーも予定している。
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