吉田拓郎「330曲を聞き直し」自ら選曲のベスト盤、6月に発売 デビューから30年間の思い込める

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2024年03月28日 05:00  ORICON NEWS

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『Another Side Of Takuro 25』を発売する吉田拓郎
 シンガーソングライター・吉田拓郎のベストアルバム『Another Side Of Takuro 25』が6月12日にフォーライフから発売される。

【写真】モノクロ写真、若き日の吉田拓郎

 デビューした1970年から99年までの30年間の中から「たえこMY LOVE」や「大阪行きは何番ホーム」「全部抱きしめて」など25曲を収録。吉田が自ら選曲し、オリジナルマスターテープから最新のデジタル技術でリマスターリングした。

 さらに、アルバムに封入するセルフ・ライナーノーツには、それぞれの楽曲への思いを綴っている他、収録曲に合わせ、各時代の吉田を追っての写真集も内装する。

 歌手活動からの引退を表明して2年が経つが、吉田にとって来年はデビュー55周年。同時に井上陽水、泉谷しげる、そして小室等が集って設立したレコード会社「フォーライフ」も50周年を迎え、まさに“アニバーサリー・イヤー”である。今回の『Another Side Of Takuro 25』は、そのタイミングを前にして発売されるが、吉田にとっても自らの音楽人生を振り返った究極のベスト・アルバムとなることは確か。因みに、吉田自ら関わった形で作品集を古巣のフォーライフから出すのは実に26年ぶりとなる。

 アルバム発売のいきさつは、フォーライフが吉田に「何かやりましょう」と相談したところ、「ベストをやりましょう」ということになり、作品そのものの企画は吉田が発案。タイトルも吉田が付けた。昨年夏の終わり頃から2〜3ヶ月かけて選曲し、今年の頭頃からライナーノーツを書き始めたという。

 収録曲は吉田がデビューした70年から99年までの30年間にエレック・レコード、CBS・ソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)、そしてフォーライフの3メーカーから発売した作品の中から吉田がセレクト。収録曲に対して、その作品を選曲した理由や思いなどを自らライナーノーツに綴っている。まさに「もう一つの吉田拓郎」をコンセプトにしたベストアルバムとなっている。

 関係者によると、対象作品はシングルも含めた26枚のオリジナル・アルバム。「およそ330曲を拓郎自ら聞き直し感慨深い作品、印象に残っている作品を選んだ」と言う。

 その作品は71年11月にエレックから発売したアルバム『人間なんて』から、「どうしてこんなに悲しいんだろう」をピックアップしている他、13週間に渡ってオリコンアルバムランキング1位を獲得した72年7月のCBS・ソニー移籍第1弾『元気です。』からは「せんこう花火」。

 さらにフォーライフから第2弾目のシングルとして76年12月に発売した「たえこMY LOVE」、アルバム『吉田拓郎とLOVE2 ALLSTARS』(97年)に収録し、Kinki Kidsもカバーして大ヒットした「全部抱きしめて」などを収めている。一方、ミツカン酢のCM曲だった「吉田町の唄」やフジテレビ系アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の挿入歌だった「気持ちだよ」なども盛り込んでいる。

 また、ボーナストラックとして阿久悠氏の作詞で加藤和彦氏が作曲し、吉田と加藤氏がデュエットした異色の作品「純情」(99年12月)がプラスされている。この作品はテレビ東京系ドラマ『織田信長』の主題歌として起用され評判になった。

 関係者は、これまでのベスト・アルバムとは一線を画したものだとし「アナザーサイドから拓郎の作品を振り返っている」と説明する。CDは7インチサイズ(シングルジャケットサイズ)の豪華ボックス仕様を予定しており、アルバム特典として60ページのフォトブックも付くという。

 フォトブックの写真は「現在、選別中」と言うが「収録曲に合わせ、各時代を追ったものを考えています。ファンにとってもレアな内容の写真集に仕上げていきたい」と意気込んでいる。

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