◆ダイエット地獄の始まりはコンプレックス
幼少期からのコンプレックスがもとで課金地獄に陥る人も多い。理想の体形を手に入れたいとダイエットに1000万円以上も費やしてきたのは福原絵里さん（仮名・30歳）。身長は165cmあるという。「本当は45�圓泙埜困蕕靴燭�ったのですが……」とこれまで課金してきたダイエット地獄の数々を語ってくれた。
「昔からぽっちゃり体形なのが悩みでした。20歳のときに『寝てるだけで痩せられる』というネット広告を見つけ、女性向けエステ店の無料モニター体験に行ったんです。簡単な施術でしたが、なんとなく効果があるように思えて、『今ならキャンペーンで安い』という誘い文句もあり、30万円分の回数券を一括購入しました」
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そこから週1回の痩身エステに通い、店からの減量指導もあり1年で5�垳採未靴拭�しかし、「ここでやめたら努力がムダになる」と担当者に説き伏せられ、さらなる課金を決断する。
「それまでは塾講師のバイトと貯金で賄っていましたが、お金が回らなくなりキャバクラに勤め始めました。でも周りはきれいで細いコばかり。私の容姿について掲示板で書かれているのを見て『もっと痩せなくちゃ』とさらなる強迫観念に駆られました」
さまざまなオプションが加算され、気づけば2年間で300万円以上つぎ込んでいた。
◆課金しても痩せられず過食嘔吐を繰り返す
そこから就職を機に、エステ課金はさらに加速する。
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結局、200万円コースをさらに更新。6年間で合計850万円を費やした計算だ。
「その時点で体重は10�垳困辰討い泙靴燭�、数字的にまだ痩せられるという思いが強かった。体重が落ちないストレスで過食と嘔吐の繰り返し。お金が足りなくなったときは、単価のいいセクキャバやパパ活で賄いました」
◆エステの次に手を出したのは「脂肪吸引」
やがて「エステではこれ以上は痩せられない」と悩んだ福原さんが次に手を出したのは「脂肪吸引」だった。
「一回150万円の脂肪吸引を2度施術しました。二の腕や脚回りの脂肪を胸に入れ替えたのですが、それ以上はドクターストップ。本当はもっとやりたかったのですが……」
そんななか、あるものがきっかけで沼を脱することに。
「一度も私を責めることはなかった母が、日記に『絵里の体が心配』と書いていて。私がトイレで吐いてるところなどを見て、不安にさせていたんだと目が覚めました。今は月1万3000円のジムに通っていますが、ほどほどの体形でもいいのかなと思えるようになってきました。ただ、またいつ課金への衝動が訪れるか。正直、不安です」
福原さんの課金衝動に怯える日々は今も続いている。
【福原さんの課金簿】
痩身エステ（6年間）：700万円
補助食品キット（6年間）：100万円
痩身用美容液セット（6年間）：50万円
脂肪吸引（2回分）：300万円
合計：1150万円
取材・文／週刊SPA！編集部
※4月2日発売の週刊SPA！特集「みんなハマる［課金地獄］の闇」より
―［みんなハマる[課金地獄]の闇］―
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