「第77回カンヌ国際映画祭」開幕、コンペ部門の審査員を務める是枝裕和監督が登壇

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2024年05月15日 09:38  ORICON NEWS

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「第77回カンヌ国際映画祭」オープニングセレモニーの模様(左端が是枝裕和監督) (C) Andreas Rentz / Getty Images
 フランス現地時間14日、世界三大映画祭の一つに数えられる「第77回カンヌ国際映画祭」が開幕した(25日まで)。メイン上映会場のグラン・テアトル・リュミエールで行われた。オープニングセレモニーには、コンペティション部門の審査員を務める是枝裕和監督も登壇した。

【画像】「ある視点」部門に出品される奥山大史監督の『ぼくのお日さま』

 セレモニーのホストを務めたフランスの俳優カミーユ・コッタンは、世界の分断、地球温暖化、人知超すAIの脅威などが一段と進む今の時代に、多くの映画人が集い、映画を通してさまざまな問題の解決への対話ができる場が持てる喜びを語った後、コンペティション部門の審査員を壇上に招き入れた。

 今回、審査員長を務めるのは、『バービー』などの作品で知られるグレタ・ガーウィグ監督。歓迎の意を込めて、かつて彼女が俳優として出演して世界的にヒットした米映画『フランシス・ハ』(2012年)の楽曲「モダン・ラブ」をフランスのシンガーソングライター、ザホ・デ・サガザンが歌唱する演出もあった。

 コンペティション部門の審査員にはトルコの脚本家、写真家エブル・セイラン、米俳優リリー・グラッドストーン、仏俳優エヴァ・グリーン、レバノンの映画監督ナディーン・ラバキー、スペインの映画監督フアン・アントニオ・ガルシア・バヨナ、イタリア俳優ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、是枝監督、仏俳優オマール・シーが名を連ねている。なお、日本人がコンペティション部門の審査員に選ばれるのは、2013年の河瀬直美監督以来、11年ぶりとなった。

 コンペティション部門には、ギリシャのヨルゴス・ランティモス監督の最新作『憐れみの3章』 や、アメリカのトランプ前大統領の実業家時代を描いたアリ・アッバシ監督の『THE APPRENTICE(原題)』、フランシス・フォード・コッポラ監督が数十年かけて制作した『Megalopolis(原題)』作品など、22作品で最高賞のパルムドールを競う。

 日本からは「ある視点」部門に奥山大史監督の『ぼくのお日さま』が出品されている。

 オープニングセレモニーのクライマックスは、名誉パルムドールを受賞したメリル・ストリープの登場。プレゼンターとして仏俳優ジュリエット・ビノシュが登壇し、長きにわたって映画界で活躍する2人の女優が声を合わせて、「第77回カンヌ国際映画祭」の開幕を宣言した。

 セレモニーの模様はFrance 2で生中継、生配信された。続いて、オープニング作品としてカンタン・デュピュー監督の 『Le Deuxieme Acte (The Second Act)』が上映された。今年から、フランス全土の700の町にある780以上の映画館でもオープニングセレモニーのライブビューイングとオープニング作品の上映が行われた。
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