森山未來・藤竜也が圧倒的存在感で魅せる、映画『大いなる不在』予告編解禁

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2024年05月30日 08:50  ORICON NEWS

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映画『大いなる不在』(7月12日より全国順次公開)場面写真(C)2023 CREATPS
 近浦啓監督による、森山未來主演、真木よう子、原日出子、そして藤竜也共演の映画『大いなる不在』が7月12日より東京・テアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開される(配給:ギャガ)。森山演じる卓(たかし)が、藤演じる認知症で別人のようになった父と久々に再会し、父の二転三転する発言に翻ろうされる姿を捉えた予告編が解禁となった。

【動画】映画『大いなる不在』予告編

 本作は、幼い頃に自分と母を捨てた父が警察に捕まり、報せを受けた卓が久しぶりに父の元を訪ねると、そこには認知症で別人のように変わった父の姿があり、父の再婚相手の義母は行方不明になっていた。いったい何があったのか。息子が知られざる父親の人生に触れていくサスペンスヒューマンドラマ。

 本作は2023年9月に開催された「第48回トロント国際映画祭」のプラットフォーム・コンペティション部門にてワールドプレミアを飾ったのち、「第71回サン・セバスティアン国際映画祭」でコンペティション部門のオフィシャルセレクションに選出。同映画祭の歴史上日本人初となるシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を藤竜也が受賞するという快挙を成し遂げ、さらにはサン・セバスティアンの文化財団「アテネオ・ギプスコアノ」が最も卓越した作品に与えるアテネオ・ギプスコアノ賞も受賞。

 そして、今年4月に開催されたアメリカ最古の国際映画祭、「第67回サンフランシスコ国際映画祭」でもコンペティション部門にて最高賞にあたるグローバル・ビジョンアワードを受賞。近浦監督は、初監督作『コンプリシティ/優しい共犯』に続き、長編2作目でも世界の映画祭で結果を残している。

 物語は、110番通報の「事件ですか?事故ですか?」と問いかける警察の音声に対し、父・陽二が「事件です」と答える緊張感漂うシーンから始まる。場面は変わり、卓が父に、行方不明となった義母直美の行方を尋ねると、父は「自殺しましたよ」とひょうひょうと答えるが、果たしてそれは真実なのか――?

 卓は、妻の夕希(真木)とともに、父と義母の自宅を訪れ、彼らに何があったのかを探り始めるが、そこに残されていたのは、大量の手紙やメモ。さらに卓は、父を知る人たちから話を聞き、次第に父の人生をたどっていくこととなる。

 “初めて父の記憶に触れ、私はいま初めてあなたを知りたいと思った”と卓の心情を表すナレーションが流れた後、卓はどんな想いを馳せているのか。

 畏怖の念をも抱かせる父親の巨大で圧倒的な存在感を藤が体現し、そこに対峙するかのような森山の視線は、観る者の心をひきつける。


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