『アンチヒーロー』岩田剛典、謎多き緋山を好演中　『虎に翼』花岡との“ギャップ”も話題

　TBS系日曜劇場『アンチヒーロー』（毎週日曜　後9：00）。第1話〜第2話の町工場社長殺害事件の被告人・緋山は、第5話ラストで再登場すると視聴者の間で大きな衝撃が走った。そんな緋山を演じる岩田剛典は、「緊張感のあるシーンが続く作品ですし、出演者の皆さんもいろんな作品で重要な役どころを演じてこられた方ばかり。改めて日曜劇場だなという感じがしています」と、初参加となる日曜劇場で大きな刺激を得ていると話す。

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　本作は「弁護士ドラマ」という枠組みを超え、長谷川博己が演じるアンチヒーローを通して、視聴者に“正義とは果たして何なのか？”“世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか？”を問いかけ、スピーディーな展開で次々に常識を覆す。正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう。まさにバタフライエフェクトのような、前代未聞の逆転パラドックスエンターテインメントを届ける。

　「第1話、第2話ゲスト風に見せかけて、後半に再登場する役を演じるのは初めてで新鮮でした」。異色の役どころとあって反響も大きいようで「殺人事件の容疑者として出てきて、特に第2話のラストシーンでは、実際に罪を犯しているのかを有耶無耶にさせるという脚本になってましたから、いろんな考察が盛り上がっているかと思います。そんな作品のキーマンを演じられて、役者冥利に尽きるなという気持ちですね」と充実感をにじませた。

　影のある緋山を見事に好演している岩田は「決して根が明るい青年ではないというところで、佇まいであったり、目の奥の光のなさであったりとか、あとは口調とかですかね。そこら辺を意識しながら演じています」と役作りについて語る。

　NHKの連続テレビ小説『虎に翼』で演じている好青年の花岡との“ギャップ”も話題となっており「たまたまオンエアが被ってしまったので、視聴者の方を混乱させてしまったかもしれません（笑）。全然違う役どころなので、同じ時期に真逆の役柄をできたというのは、自分にとってもラッキーだと思っています」とほほ笑みながら話した。

　毎週、視聴者の鋭い考察をさらに上回る展開を繰り広げ、注目を高めている本作。緋山の“今後”について岩田は「この先のストーリーを知ると、予想外な事実がきっとたくさん出てくると思います。第1話、第2話の（視聴者の）反応を見ている限りですと、このチームの“作戦通り”に進んでいるかなって思います」と含みを持たせる。第8話（6月2日放送）の見どころとして「北村匠海くん演じる赤峰との対話シーン」を挙げると「緋山の人となりだったり、過去がようやくわかってきます」と予告した。