もはや主人公逆転!? 感情に流されまくるパワハラ理事長爆誕!【Re:リベンジ-欲望の果てに-第7話】

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2024年05月30日 12:11  マイナビウーマン

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もはや主人公逆転!? 感情に流されまくるパワハラ理事長爆誕!【Re:リベンジ-欲望の果てに-第7話】

※このコラムは『Re:リベンジ 欲望の果てに』7話までのネタバレを含んでいます。

■危機一髪! 危うく命を失うところだった美咲

元恋人・陽月(芳根京子)の妹・美咲(白山乃愛)の心臓病を早く治療してあげたいという人情と、手術を成功させることで得られる病院の名声と、ライバル大友(錦戸亮)を出し抜きたいというさまざまな感情から、海斗(赤楚衛二)の判断により強行された美咲の手術。

ところが、血管を傷つけるアクシデントにより事態は急変。美咲の命が危うい場面も訪れましたがなんとか持ち堪え、手術は成功に終わりました。

会長にも「融資で下手こいた分、結果を見せろ」と言われていた海斗は、やっと病院の名をあげる成果を出すことができ、一安心です。

そのおかげで会長も今回は、海斗の直角詫び姿をおかずに飯を食うことはなく、海斗の成果を讃えながら会食を楽しみました。

■海斗、しっかり目のパワハラ始めました

しかし、手術の結果に疑念を持つ大友は、美咲の予後を心配して色々と周囲を嗅ぎ回ります。

その様子が気に入らない海斗。彼にとって大友の動きは「海斗の粗探しをして理事長の椅子から引きずり下ろそう」という魂胆に見えるのでしょう。

突如海斗は大友に対して「明日からしばらく休暇を取ってください。この病院に赴任してからずっと働き詰めだったでしょう」と告げ、大友を病院やプロジェクトから強制的に引き離そうとします。

しかしこれ、立派なパワハラでは。

本人が望んでないのに「明日から来るな」とか、労基署垂れ込んだら一発で行けそうなヤバ発言です。まるで会長を思わせる独裁っぷり。

■労基署に垂れ込まなかった大友のおかげで命拾いした海斗

それに対して大友は、「心臓血管外科プロジェクトのために、高難度の手術ができる人材である自分を入れておくべき」と提言します。

しかし、それに対しても海斗は「病院の未来のため? 嫉妬してるだけでしょう? 理事長になれず、プロジェクトを外され、恋人だった陽月を失い、何も無くなったから」とまたも一蹴します。

感情と嫉妬で動いているのは常に海斗の方ですし、病院やプロジェクトのためには絶対に大友と岡田医師(内田慈)の2枚のカードで、盤石な心臓血管外科体制を作っておく方が将来的には安泰なのですが……。

大友も「それは感情を排した合理的判断の上ですか?」と、詰まるところ「海斗こそ感情論で動いてるやないかーーい!」という的確な反論をするのですが、独裁者となった海斗の権力には勝てません。

なんというブラック病院。大友が労基署に垂れ込まなかったおかげで、海斗は命拾いしたといっても過言ではない。大友なら即辞職しても他で引く手数多でしょうが、ここで遂げたい目的のために、望まぬ休暇を取らざるを得ない結果になりました。

■もはや誰が主人公なのか分からなくなってきた

常に大友の意見は冷静で正しく、海斗は感情に流されて判断を間違ってばかりなので、誰がこのドラマの主人公なのか分からなくなってきました。

病院にとっての最善の行動を取っている大友が正義、海斗が悪に見えてきてしまうのです。そのため、どうしても大友に肩入れをし始めている自分がいます。なぜなら彼はここまで何一つ間違った判断をしていないのです。安心と信頼、実績の大友。

■天堂記念病院の体制のヤバさ、再実感

今回の手術の成功を世に知らしめるため、記者会見を開く海斗と岡田医師。素晴らしい功績を讃えられるその裏で、美咲の容体は急変していました。主治医である岡田医師は記者会見で不在。もう一人の心臓外科医である大友は、海斗のお気持ちパワハラにより休暇。美咲を治療できる医師は誰もいません。

病院として、改めて体制が終わりすぎていることが証明された天堂記念病院。さらに、海斗においてもその場の感情に流され、病院や患者にとって、理事長として最適な判断を下せていなかったことが最悪な形で露呈します。

そして、その結果として残酷にも美咲は亡くなってしまうのです。

■海斗よ、早く問題点に気づいてくれ!

海斗は今何を思うのでしょうか。手術の手柄への欲や、大友への対抗心からくる自分の強行な判断により、美咲の命を奪ってしまったのではないか。手術に警鐘を鳴らした大友の判断こそ、あっていたのではないか。などと、後悔の念に苛まれているのでしょうか。

また、全ての問題の根っこには海斗の嫉妬と私情があるのですが、この点を彼は気づいているのでしょうか。

岡田医師は術後、美咲の様子を見に行くことなく自分のレポートに夢中なようでしたし、やはり“自分の名声第一!”な人物のよう。その実態に海斗が気づいた時に、またもう一つ大きな後悔が生まれるのでしょう。

病院の未来を託す人物は岡田ではなかった、ということに。視聴者としては、誰が病院のことを一番に考えて行動しているのか、海斗に早く気づいてほしいものです。

■自分の立場か、患者の尊厳か? 究極の選択を迫られる

葬儀の後、美咲を診察していた医師の一人が海斗に病理解剖を提案します。

彼によると。「手術は成功していたが、治療の際に肺を電気メスで傷つけてしまうという医療過誤が起きていた懸念がある」と言うのです。

病理解剖を行って、その事実が発覚すれば、岡田を招いた自分の判断の失敗を認めることになりかねませんし、病院の信頼の失墜はもちろん、自分の理事長としての立場も危うくなります。

しかし、陽月や美咲のためを思えば、真実を明らかにし、事実に沿って然るべき対応をするべきです。

ここでも、自分の立場と患者を天秤にかける究極の選択が突きつけられます。果たして海斗の選択は?

■会長の残した大きな伏線・権力者は女が狂わせる

会長の「いつの時代も権力者は女が狂わせる」という発言も大きな伏線っぽいですよね。今回の記者会見後の夜を過ごす相手に、あんなにも海斗のために体を張って尽くしてくれたジャーナリスト・紗耶(見上愛)ではなく、陽月を選びました。それにうっすら気づいている様子の紗耶。

海斗は尽くしてくれる女ではなく、尽くしたい女を選んだわけですが、これでいよいよ陽月とよりを戻すようなことがあれば、紗耶に手を噛まれるのでは?

海斗に失恋した紗耶が嫉妬から、病院の一連の真相を暴いた記事を書き、海斗を陥れるなんてこともあるかもしれません。元々、1話でもあったように彼女は真実を暴くジャーナリストになりたかったわけですし……。今回の医療過誤懸念の件など、まさに危険をはらんでいそうです。

海斗の暴走が相変わらずで、病院がどんどんと迷走していきますが、とうとう物語も終盤戦。今後、どのように着地していくのか楽しみに待ちましょう。

(やまとなでし子)

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