「第61回ギャラクシー賞」テレビ部門大賞は松岡茉優&宮本エリアナW主演ドラマ 脚本・野木亜紀子氏が苦労回顧「あまりにも背負うものが大きすぎて」

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2024年05月31日 19:04  モデルプレス

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「連続ドラマW フェンス」がテレビ部門大賞受賞/脚本・野木亜紀子氏(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/05/31】2024年5月31日、「第61回ギャラクシー賞贈賞式」が都内にて開催された。女優の松岡茉優と「ミス・ユニバース2015世界大会」日本代表の宮本エリアナがW主演を務めたWOWOWオリジナルドラマ「連続ドラマW フェンス」(2023)が「テレビ部門」にて大賞を受賞した。

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◆松岡茉優&宮本アリアナW主演ドラマ「第61回ギャラクシー賞」テレビ部門大賞受賞

本作は、2022年に本土復帰50年を迎え、今も世界最大規模の米軍基地を抱える沖縄を舞台に、女性バディが性的暴行事件の真相を追うエンターテインメント・クライムサスペンス。松岡がキャバクラで働いていた前歴を活かして、月刊誌で記事を書くライター・小松綺絵(キー)を、宮本が米兵による性的暴行の被害を訴える沖縄で生まれ育ったブラックミックスの女性・大嶺桜を演じた。

この度、緻密な取材に基づき、沖縄をめぐる諸問題を真正面から描いた勇気、差別や対立をあぶり出しながら優れたエンターテインメントに仕上げた力量、制作陣、俳優陣を称え、大賞が贈られた本作。WOWOW高江洲義貴プロデューサーは「本当に困難な題材を一緒に挑戦してくれた松本監督(松本佳奈)はじめとするスタッフの皆様、松岡茉優さん、宮本アリアナさんをはじめとするキャストの皆さん、そして協力いただいた沖縄の方々に、同じように心から感謝を申し上げたいと思います」と涙を浮かべていた。

NHKエンタープライズ北野拓プロデューサーは、沖縄放送局で米軍犯罪を中心に事件記者をしていた経験から本土復帰50年のタイミングでこの題材に臨もうと決意したと話し「『フェイクニュース』という作品で野木さんとご一緒したので、この難しい題材に挑むのであれば、野木さんと一緒だったら挑戦できるんじゃないか」とNHK土曜ドラマ『フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話』(2018)でタッグを組んだ野木亜紀子氏とともに企画が始まったといい、沖縄県普天間市出身の高江洲プロデューサーの力もあり、制作に行き着いたと振り返った。

野木は「あまりにも背負うものが大きすぎて、1回実は断ったりもして、でも時間をかけて説得されたりして書くことになった」と経緯を説明。取材を通して問題の複雑さに向き合い「なかなか苦しい作業ではあったんですけど、私は脚本家としていかにエンターテイメントにしてお届けするかということで、非常に取材も含めてたくさん北野さんと高江洲さんに支えてもらいながらなんとかエンタメの形にお出しすることができ、今回大賞をいただいたのは本当に本当に嬉しいです」と苦労とともに受賞に感謝した。

2010年『第22回フジテレビ ヤングシナリオ大賞』大賞を受賞し脚本家デビューを果たした野木は「それに匹敵するぐらい」と喜びを表現。「取材に応じてくださった沖縄の方々が本当にたくさんいるんですね。このドラマが放送することで、しかも大賞をいただいたことで、もっと多くの方に見てもらって、今のいろんなことを知ってもらえたらとにかく嬉しいなと思います」と呼びかけていた。

◆「第61回ギャラクシー賞」

ギャラクシー賞は、NPO法人放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために1963年に創設された。同贈賞式には「テレビ部門 特別賞」「マイベストTV賞」グランプリを受賞した「不適切にもほどがある!」主演の阿部サダヲや「テレビ部門 個人賞」を受賞した俳優の神木隆之介、「ラジオ部門 DJパーソナリティ賞」を受賞したお笑いコンビ・オードリーなどが出席した。(modelpress編集部)

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