『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語〜My First Gravure Story〜』。今回はアイドルからVTuberに活躍の場の変え、変わらぬ高い支持を得る根本凪（ねもと・なぎ）さんの後編。
根本さんは、2014年アイドルグループ、虹のコンキスタドールのメンバーとしてデビュー。2017年にはでんぱ組.incへも加入し兼任。2022年に2グループを卒業以降はイラストレーター、衣装デザイナーに。またVTuber、バーチャルシンガーとしてもスタートするなど、活動の場を広げている。
2015年の虹のコンキスタドールのMV『THE☆有頂天サマー』で初の水着姿を披露し、同年『BUBKA』2015年10月号のグラビアに登場。以降、ヤングジャンプ、週刊プレイボーイをはじめ、いくつもの雑誌の表紙・巻頭を飾っている。
今回は週プレでの思い出を語ってもらうとともに、そのグラビアへの深い愛情を語ってもらった。
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ーー2016年、『ヤングジャンプ』の「サキドルエースSeason5」、『週刊プレイボーイ』のグラビアと立て続けに登場し、しかもそのサキドリエースでは見事優勝！ 次々と雑誌グラビアに登場し、女優としても活動。さらに翌年年末には虹コンとでんぱ組.incの兼任を発表。活動の幅がどんどん広がっていきました。
根本 いや、本当にありがたいですよね。その時期から急激に人生が変わったというか。一体どうしちゃったんだって自分でもわけがわからない感じでした。
ーー当時、各誌のグラビアを見させていただいていましたけど、どれも堂々としていましたね。『BUBKA』での初グラビアの撮影から緊張しなかったといっていましたけど、その後も？
根本 緊張はないですね。どんなお仕事をしていても、グラビア撮影の時が一番緊張していないかも。それこそ最初にプロデューサーのもふくちゃん（福嶋麻衣子）から「ええカラダしとるやん」って褒められたからなのか、謎の自信があったんですよ。「根本は水着になると別人格になるね」って言われたことがあって。自分でもわからないけど勝ち気メンタルでカメラの前に向かっていました（笑）。
ーー仕事が多忙になったからか、グラビアでの露出が抑えぎみになりました。とはいえ根本さん自身は"グラビアの仕事をもっとやりたいのでいつでも依頼をお待ちしています"的なことを自らのTwitter（現X）に綴っていたとか。
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根本 えーっ！ そんな強気なことを（笑）!?
ーーでもそんなにグラビアやりたいと思ってくれているんだって、みんな嬉しくなったと思いますけど。
根本 あははは。その頃はもう、グラビアは天職だと思っていましたからね。しかもまわりからのアドバイスもあって、エステに行ったりとか、美容にも気をつかうようにもなって。いやー本当に、自分でもびっくりですよ（笑）！
ーーその後、週プレでは、鹿目凛さんとのスピンオフユニット「ねもぺろ」として、でんぱ組.incとしてグラビアに登場していただきました。特にねもぺろは4回登場し、話題を呼びました。ちなみに当時の記事によれば、ねもぺろはもふくちゃんが「ふたりでおっぱい出したり、ライブしていこうか！」って一言でユニットが決まったとか（笑）。
根本 あははは。まったくその通りです（笑）。ぺろりんとはでんぱ組.incの同期だったし、お互いグラビアをやっていたし、あと性格も私と凸凹で相性がよかったので、グラビアはすごくやりやすかったです。自分としてはそれまであまりなかった"関係性萌え"ってジャンルを築けたんじゃないかなと思っています。
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ーー「Break The Wall」（2020年33・34合併号掲載／8月3日発売）ってグラビアは一緒にお風呂やサウナに入るなど、そんなふたりだからできる濃密なカットが多数収録されています。特にキスしているカットにはびっくりします。
根本 キス！ やりましたね〜（笑）！ とはいえこれアクリルボード越しですけどね。この撮影の時期はちょうどコロナ禍。ソーシャルディスタンス用のアクリルボードがあったので、それ越しでやってみようと。でもめちゃ恥ずかしかったなぁ。ぺろりんがリードしてくれて、なんとかできたというか。なかなかここまではやらないですよ。あははは。
ーーおふたりともイラストのお仕事をしているということで、アクリルボードにイラストも描いているカットもありますね。
根本 グラビアでイラストを披露できる機会なんてないですから。撮影忘れてノリノリで描いちゃいました。いつも以上に自分らしさがつまったグラビアになった気がします。
ーーやがて根本さんは2021年10月に体調不良のため休養に入り、翌年1月に虹コン、でんぱ組.incからの卒業を発表。ファンが大騒ぎになりました。
根本 週プレさんのグラビアもですけど、少し前まで元気にやってましたから、よけいに驚いたのかも（苦笑）。体調を含めて、どんどん辛くなってきちゃって。本格的にみんなに迷惑をかける前に卒業を決意しました。
ーークリエーターとして活動しつつ、VTuber、バーチャルシンガーに転向することを発表。もうそのお姿を見られることはないのかなと思っていたら、なんと！ 2023年5月に週プレでグラビア復帰を果たします（2023年24号掲載／5月29日発売）。
根本 これは、たしか編集部さんから「可能性あります？」ってご連絡をいただいたんですよ。
ーーどうしようか悩みました？
根本 いえ。卒業した時、グループアイドルに復帰するのはもう無理だろうけど、グラビアはまたやりたいと思っていたんです。体調もだいぶ良くなり、ソロライブも軽くやれるようになった頃、声をかけていただいて。あぁ〜、週プレさんは待っていてくれたんだなって、すごく嬉しかったのを覚えていますね。
ーーこの時のテーマは「鏡の国のアリス」。二次元と三次元の行き来を鏡で表現するグラビアになりました。
根本 何かやりたいことはあります？ と聞いていただいたので、提案させて頂きました。打ち合わせの際は絵に描いて、イメージをお伝えして。衣装もスタジオのセットも想像以上に可愛らしいものになりました。最高にお気に入りのグラビアです。
ーーそれにしてもこの時の根本さん、休養前より美ボディでは？
根本 運動も食事も特別なことは何もしていないんですけどね。実家に戻って、規則正しい生活をしていたらいい感じになりました（笑）。そういえばこの撮影、最初はめっちゃ緊張しましたよ。
ーーお、珍しい！
根本 久々でしたし。でも、スタッフさんが以前から何度もお世話になった方々で。しかも本当に優しく気づかってくださるんです。グラビアの現場にいられる幸せをしみじみ感じましたね。
ーーお気に入りのカットは？
根本 黒の衣装です。ロリータっぽいのはあるけど、ゴスロリの感じはやったことなかったんです。もうむちゃくちゃ可愛いなって！
ーー週プレ初登場のグラビアが「プラスチックドール」で、この時は「鏡の国のアリス」。ともに幻想的ってことで、どこか原点に戻ったような感じがありますね。
根本 確かに。グラビアって基本ナチュラルなものだと思うんですけど、ある時期からコスプレイヤーさんによるグラビアが増えて、今回みたく作り込んだグラビアも割と普通に見られるようになりましたよね。私はナチュラルなものも大好きですけど、世界観のあるものも好きで。ますますグラビアが好きになりました。
ーーちなみに2015年にグラビアデビューして9年が経つわけですけど、グラビアを辞めたいと思ったことは？
根本 一度もないです。楽しいとしか思ったことないです。
ーーグラビアの何が楽しいですか？
根本 私はもともと笑顔が得意じゃないんです。アイドルをやっていたときはそれで悩んだこともあるんですけど、グラビアは笑顔ができなくてクールだと受け止めてもらえるじゃないですか。しかもすごくキレイに撮ってもらえる（笑）。そんな風に自然体の自分を受け入れてもらえるのが嬉しくて、撮影されていて気持ちが弾みますね。もしグラビアをやらず、アイドル一本しかやっていなかったら自分を責めて、辛かったかもしれないです。
ーー皆さんに聞いていますが、過去のグラビアを見返します？
根本 姉がファイリングしてくれているんで、それを見ることはたまにあります。でも普段は特にないですね。（『BUBKA』での初グラビアを見て）若いですね〜。ちょっと不安そうな表情もしているし。いきなりドッグランに放たれた犬の顔をしていますね（笑）。
ーー根本さんにとってグラビアは？
根本 命綱（いのちづな）ですかね。グラビアと出会えたことで、アイドル、演者として、いや人としての自信が持てました。あと、いまこうして仕事もさせてもらえているのもグラビアのおかげ。本当にずっと助けてもらっています。機会があればこれからもグラビアをやっていきたいです。ずっとすがらせていただきたいですね（笑）。
●根本 凪（ねもと・なぎ）
3月15日生まれ 茨城県出身
身長150�僉〃豈娵拭�B型
◯2022年、アイドルグループ「虹のコンキスタドール」「でんぱ組.inc」を卒業後、VTuberとして活動開始。2023年2月にはステージ復帰を果たし、リアル＆バーチャル両面で歌手として活動中。
公式X【@nemoto_nagi】
公式Instagram【@nemonagi】
公式YouTube【@nemotonagi】
取材・文／大野智己 撮影／荻原大志
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