違法賭博処分から復帰のイタリア代表MFファジョーリがギャンブル依存を語る 「人生を蝕まれてしまった」

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2024年06月02日 01:59  サッカーキング

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ギャンブル依存について語ったユヴェントス所属イタリア代表ニコロ・ファジョーリ [写真]=Getty Images
 イタリアメディアの『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は5月31日、ユヴェントス所属のイタリア代表MFニコロ・ファジョーリがギャンブル依存を語るインタビューを掲載した。

 2001年2月12日生まれで現在23歳のファジョーリはボランチや攻撃的MFを主戦場とするプレーヤー。ユヴェントスの下部組織出身で2021年1月にトップチームデビューを果たした。

 ファジョーリをめぐっては、違法なオンラインプラットフォームを通じた賭博に関する疑惑が浮上し、トリノ検察やイタリアサッカー連盟(FIGC)の捜査対象に。FIGCおよび検察当局はサッカーイベントへの賭博を禁止する項目に違反したとして、同選手に12カ月間の出場停止処分を科すことを発表した。1万2500ユーロ(約210万円)の罰金に加え、ギャンブル依存症を克服するためのリハビリ施設に通うことでそのうちの5カ月は減刑され、実質的な出場停止期間は7カ月間となったものの、今シーズンの大半を欠場した。

 それでも、ファジョーリは5月20日に行われたセリエA第37節のボローニャ戦に途中出場して復帰すると、EURO2024に向けたイタリア代表の暫定メンバーに選出された。



 そんなファジョーリはインタビューで「ギャンブルによって、完全に人生を蝕まれてしまった。2023年1月に方向性を見失ったんだ。プレーは悪く、トレーニングも悪く、頭は別のことに集中していた」とインタビューで自らの依存症を認めた。

 続けてファジョーリは「僕たちのことをモンスターのように表現する人たちもいた。けれど、僕は自分自身に対して間違ったことをしただけで、試合結果を操作しようと思ったことは一度もないんだ。この依存症との闘いをまだ終えていないし、決して終えることはないだろう」と話し、ギャンブル依存症を克服するための治療を続けていることを明かした。

  更にファジョーリは「U−21イタリア代表のキャンプ中に賭けを始めた。最初は楽しかったけど、時間が経つにつれて借金とギャンブルのせいで自分がストレス状態に陥っていることに気づいた。そして、サッスオーロとの試合中にミスをして、交代させられたときには、自分の借金のことを思い出して泣いてしまった」と何となく始めたギャンブルが自分を追い込んでいったと説明した。

 そのうえでファジョーリは EURO2024に向けたイタリア代表の暫定メンバーに選出されたことについて「選ばれると思っていなかったし、驚きだった。けど、それを望んでいたんだ。最終リストの26人に残れるよう全力を尽くすよ」と語り、イタリア代表としてEURO2024を戦いたいという気持ちを示した。

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