『24時間テレビ』を渋々発表した日テレの苦悩と旧ジャニ3グループ合成案の不発

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2024年06月02日 16:01  日刊サイゾー

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日本テレビ

 日本テレビの定例社長会見が5月27日、東京・汐留の同局で行われ、今年の『24時間テレビ』について、8月31日〜9月1日に放送すると発表。詳細については「お伝えできる段階にない」と説明した。

 GW前後の発表だった例年と比較して、大幅に遅れた舞台裏を日本テレビ局員が明かす。

「局としては6月下旬の発表を目指していましたが、某エンタメニュースサイトに放送日の情報をつかまれ、問い合わせがあったことで渋々発表。ここまで遅れたのは、一つにドラマ『セクシー田中さん』問題の検証報告ができていないこと。こちらについては、急死した原作者・芦原妃名子さんへの誹謗(ひぼう)中傷に制作サイドの人間がいたのではないかとの疑念が持たれ、結果そうした事実は見つからなかったが調査に時間がかかってしまった。また、昨年の『24時間テレビ』において、系列局の日本海テレビで起きた寄付金着服問題についても、まだ正式な報告ができていなかったという理由もあった」

 さらに、局を悩ませていたのが旧ジャニーズタレントの扱いである。

「5月14日に旧ジャニーズ事務所『SMILE-UP.』のコンプライアンス担当の責任者が、初めて日テレの単独インタビューに応じ、数カ月以内に一通りの支払いを終えるとの見通しを示しましたが、これも『24時間テレビ』を見据えての動きでした。旧ジャニーズタレント起用については、この間さまざまなメディアでさや当て報道が飛び交っていましたが、5月15日にデビューシングルを発売したAぇ!group、Sexy Zoneから改名したtimelesz、2人体制となったKing&Princeの合成チームを第一候補としてオファーしていたといいます。しかし、世間やファンからの否定的な反応も目立ったこともあってか、事務所サイドから断りの申し入れがあったと聞きます。番組側は“パーソナリティー”という呼称をやめた代案で再検討をうながしているようですが……」(前出・日テレ局員)

 28日までには国連人権理事会の作業部会から、「依然として深い憂慮が残る」とする報告書も公表されているが、日テレが「お伝えできる状況」になるのはまだまだ時間がかかりそうだ。

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