杉咲花、主演映画完成に感慨 “賛否両論”の難役に「考える2時間があってもいい」

0

2024年06月03日 20:32  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

主演映画完成に感慨にふけった杉咲花 (C)ORICON NewS inc.
 俳優の杉咲花が3日、都内で行われた映画『朽ちないサクラ』(6月21日公開)の完成披露上映会舞台あいさつに登壇し、自身の役どころなどについて思いを語った。

【全身ショット】かわいい!全身真っ黒な衣装で登場した杉咲花

 本作は柚月裕子氏の同名小説(徳間文庫)を原作とした“警察サスペンスミステリー”。県警の広報職員という、本来は捜査する立場にない主人公・森口泉(杉咲)が親友・津村千佳役(森田想)の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と次第に浮かび上がる公安警察の存在に迫っていく。

 応募総数1万人以上となった本イベント。満員の客席が本作への注目度を物語る中、杉咲は「こんなにたくさんの方に楽しみにしていただけているんだなと思うと本当にうれしいです」と感謝し、「1年以上前に撮影していたので、ちょっと懐かしさも感じている。ようやくお届けできることが本当に楽しみです」と期待感を伝えた。

 原作では架空の町を舞台としていたが、本作では愛知県を舞台に撮影が行われた。杉咲自身も「サクラがモチーフになった作品で、監督が本物の桜を撮りたいということで蒲郡の方でロケをしたんですが、もう…私の人生の中で一番美しい桜だった」としみじみ。「あの迫力がそのまま画に映し出されていると思います」とアピールした。

 その後撮影中のエピソードなどを語り、ときに集まった観客の笑いも誘いながら、最後に「捜査権限を持たない1人の女性が、公安の闇に立ち向かっていくという壮大なテーマの中に、人の静かな心の機微のようなものが映し出されているんじゃないかと思っています」と本作の見どころを語る。

 そして「泉は大切な人を傷つけてしまう。そんな主人公のことを、もしかしたら好きになれない方もいるかもしれません」と、自身の役に賛否両論があることを予想しながら、「でも、自分なりの方法でなんとか責任を取ろうとする姿を見つめていると、自分は他者とどう付き合っていきたいんだろうかと問われているような気持ちになります」と言い、「そんなふうに考える2時間があってもいいんじゃないかと思うんです。みなさんがどう感じてくださるのか楽しみにしています」と呼びかけた。

 イベントにはこのほか、萩原利久、豊原功補、安田顕、原廣利監督、原作者・柚月裕子氏も登壇した。
    ニュース設定