石橋貴明による“最大の功績”『細かすぎて』が生んだモノマネ文化とニュースターたち

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2024年06月08日 16:01  日刊サイゾー

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日刊サイゾー

 この夏も、フジテレビの恒例特番『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』が帰ってくる。今年の放送日は今月22日。夏の開催は昨年に続いて2年連続2回目となる。

 同番組は、もともと『とんねるずのみなさんのおかげでした』(同)の1コーナーとして放送されていたが、番組終了に伴って17年12月21日の第23回大会をもっていったん終了。翌年11月から特番枠として復活し、今回が『みなさん』時代を含めて32回目の開催となる。

 広く全国オーディションを行っていることでも知られる『細かすぎて』は、多くのスターを発掘してきた。

 その筆頭といえるのが、博多華丸・大吉だろう。

 2005年の上京時にはすでに芸歴15年を超えていた華大。当然、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の出場権利はなく、当時花形だった『エンタの神様』(日本テレビ系)や『笑いの金メダル』(テレビ朝日系)のオーディションでも惨敗続きだった。

 そんな中、『細かすぎる』のオーディションにひっかかった華丸の「児玉清」ネタで第6回大会に優勝。続く第7回大会でも連覇を果たし、ブレークの足掛かりをつかんでいる。

 翌06年には、ブラッシュアップした「児玉清」モノマネで華丸が『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)を制覇。一躍、芸能界のトップに躍り出ることになる。

 また、先日所属の松竹芸能からの独立を発表しているキンタロー。も、『細かすぎて』出身芸人のひとりだ。デビューから間もなく、前田敦子を大胆にデフォルメしたモノマネを引っ提げて12年の『細かすぎて』第12回大会に優勝。その際、収録語に石橋貴明から「君は絶対に売れる」と絶賛されたエピソードを、後に本人が明かしている。

 18年に『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)で優勝している阿佐ヶ谷姉妹も、『細かすぎて』がきっかけで露出を増やしたコンビだ。第13回大会で披露した「由紀さおり・安田祥子姉妹」で準優勝を飾ると、その後は「いる人シリーズ」など生活感あふれるあるあるネタに磨きをかけていく。第22回大会では、そのあるあると歌ネタをミックスしたネタで優勝を勝ち取っている。

 第19回と第22回で準優勝している横澤夏子は、持ちネタがそのまま『細かすぎる』で通用したタイプだ。もともと1人コントで行っていた架空の女性を演じるネタ(「ひどい恋愛をしてきた女」など)が爆笑を呼び、一気に知名度を獲得している。

 そのほか、チョコレートプラネットや山本高広、加藤綾子アナのモノマネで知られる餅田コシヒカリなど、数多くのスターを発掘してきた『細かすぎる』。その発掘力から、石橋貴明最大の功績という関係者も少なくない。

 今年もまた、新たなスターに出会えるかもしれない。

(文=新越谷ノリヲ)

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