出典:セキララゼクシィ
秋になると、うっとりするような甘い香りでシーズンの到来を教えてくれる金木犀(キンモクセイ)。金木犀の香りで季節の移り変わりを感じる人もいるのではないでしょうか。香りが良く、オレンジ色の小さな花が可愛らしい金木犀とはどんな花なのでしょう。金木犀の開花時期から花言葉や名前の由来や別名、金木犀を贈るのに適したシーンまで、第一園芸株式会社クリエイティブ・ディレクターの石川恵子さんに伺いました。
金木犀(キンモクセイ)はどんな花?開花の時期は?
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金木犀は、モクセイ科・モクセイ属の常緑広葉樹で、うっとりするような甘い香りが特徴です。「春の沈丁花(ジンチョウゲ)」「夏のクチナシ」に並ぶ「秋の金木犀」として、三大香木の一つとされています。
開花時期は9〜10月で、オレンジ色の十字の形をした小さな花が集まり、枝に沿って咲きます。常緑樹で香りが良いので、庭木としてよく使われます。
金木犀(キンモクセイ)の花言葉
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金木犀には、その特徴である香りにかけた、2つの花言葉があります。それぞれ紹介します。
謙虚
金木犀はふんわりと匂い立つような甘い香りが特徴です。強い香りに対して花が小さいことから、このような花言葉が付けられました。
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陶酔
甘美な金木犀の香りに心を奪われてしまう人もいるかもしれません。香りに酔いしれるという、金木犀にぴったりの意味を持つ花言葉です。
金木犀(キンモクセイ)の名前の由来・別名
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和名である「金木犀」は、オレンジ色の花の色を金に例え、牧野富太郎博士が命名したといわれています。モクセイ科のモクセイとは、木の肌が動物の「犀(サイ)」に似ていることに由来しています。
金木犀は、別名を「オスマンサス」といいます。これは、「Osmanthus fragrans var.aurantiacus」という学名に由来しています。フレグランスやアロマなどの金木犀の香りをうたう商品には、最近はこの名前が使われることが多いようです。
また、中国では「丹桂(たんけい)」、9里(約36km)先まで香るという意味で付けられた「九里香(くりこう)」、金木犀の花の部分を指す名称として「桂花(けいか)」と呼ばれています。
金木犀(キンモクセイ)を贈るのに適したシーン
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金木犀は切り枝として生花店で販売されることはほとんどないので、花束にすることは難しいかもしれません。金木犀をプレゼントする場合は、鉢植えで贈るケースが多いでしょう。
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金木犀は鉢植えでも育てることができ、マンションのベランダなどでも栽培が可能です。常緑樹なので、花がない時期でも鑑賞樹として楽しめます。
このような特性や花言葉を踏まえ、金木犀を贈るのにおすすめのシーンを紹介します。
「陶酔」という花言葉にかけて告白のシーンに
金木犀には、香りに酔いしれることから「陶酔」という花言葉があります。「あなたに心を奪われている」という思いを込めて、自分が育てた金木犀の枝などを切って告白のシーンに贈ることができます。
ただ、金木犀の花は繊細ですぐに落ちてしまうので、移動中に花がなくなってしまうことも考えられます。花が咲いた状態でプレゼントとして贈る場合は、移動や扱いに注意しましょう。
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新居のお祝いを兼ねた結婚祝いに
金木犀の香りが好きな人なら、新築や引っ越しなどの新居のお祝いを兼ねた「結婚祝い」として贈るのもおすすめです。
金木犀の鉢植えは比較的入手しやすいので、「ふたりで大きく育ててください」という気持ちを込めて、花が付く前の苗を贈るのもよいでしょう。
金木犀(キンモクセイ)の香りを堪能して♪
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開花時期になるとオレンジ色の小さな花から甘い香りがふわっと匂い立ち、幸せな気分にさせてくれる金木犀。鉢植えでも育てられるので、毎年花を咲かせるたびに良い香りを楽しめます。「陶酔」という花言葉を持つ金木犀の香りを味わってみてはいかがでしょうか。
取材・文/坂田圭永
【監修】
第一園芸株式会社 クリエイティブ・ディレクター 石川恵子さん
「プラスONEの感動」をモットーに、花と緑でお客さまに感動を届けている第一園芸。花束やアレンジメントなどの花の販売に加え、ウエディングパーティやイベント会場での装花事業、オフィスや商業施設などの空間デザイン、環境緑化事業と、花と緑に関する多くの事業を展開する。特別な数で贈るローズブーケが好評のオンラインショップや、バラにまつわる話も出てくる暮らしの楽しみ方を提案するサイト『花毎(はなごと)』も公開中。
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