リヴァプール退団のGKアドリアンが11年ぶりのベティス復帰！　“始まりのクラブ”と2年契約締結

　ベティスは8日、リヴァプールを退団したGKアドリアンの獲得を発表した。契約期間は2026年夏までの2年間となる。

　プロキャリア最終章に差し掛かった守護神は今夏、「僕は去ったけれど、ここにいることを止めたことはない」と11年ぶりに“始まりのクラブ”に復帰する。スペイン南部・セビリア出身のアドリアンは、1987年1月3日生まれの現在37歳。地元ベティスのカンテラに入団すると、各カテゴリーやレンタル移籍で研鑽を積んだ同選手は、2012−13シーズンにトップチームデビュー。1年目からラ・リーガで32試合に出場し、ベティスの7位フィニッシュに大きく貢献した。

　しかし2013年夏、財政難に喘いでいたクラブは新契約を提示することができず、アドリアンはウェストハムへと移籍。加入した2013−14シーズンの途中に定位置を確保した後、在籍6年でクラブ公式戦通算150試合に出場した。2019年夏からはリヴァプールにプレーの場を移すと、控えGKという立場だったものの、チームメイトやスタッフからの人望が厚い“兄貴分”的な存在としてピッチ外からチームに貢献。プレミアリーグ優勝を筆頭に、計7タイトル獲得を経験していた。

　11年ぶりとなるベティス復帰が決定したアドリアン。クラブ公式SNSにて「僕は去ったけれど、ここにいることを止めたことはない」と語った、同選手は「家族のため、父と兄のためでもある。故郷に戻ること、このクラブとともに成長し続けるために戻ることは、僕の心に刻まれていることなんだ」と告白。さらに「勝利のメンタリティを伝えることに、最大限の努力を惜しまないことは明白。これは非常に特別で、また何かを成し遂げることは素晴らしいこと」と決意を述べている。

　今夏に41歳のGKクラウディオ・ブラボが退団しただけでなく、正GKルイ・シルヴァの去就も宙に浮いているベティスだが、11年の歳月をかけた旅から戻ってきたアドリアンは、どのようなものを還元するのだろうか。


【公式発表】アドリアンがベティスに復帰
👊💥😎

What a story.

Adrian!!!!!! Like Rocky. pic.twitter.com/0L84CwW1Md— Real Betis Balompié 🌴💚 (@RealBetis) July 8, 2024