EURO2024決勝はスペイン対イングランドに決定! 本大会では7大会ぶり3度目の対戦

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2024年07月11日 07:36  サッカーキング

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準決勝で決勝弾を挙げたD・オルモ(左)とワトキンス(右) [写真]=Getty Images
 EURO2024・決勝の対戦カードが、スペイン代表対イングランド代表に決定した。

 準決勝は現地時間9日から10日にかけて開催された。9日の第1戦目では、スペイン代表がフランス代表と激突。試合は立ち上がりの9分、FWランダル・コロ・ムアニ(パリ・サンジェルマン)が左からのクロスボールを頭で叩き込み、フランス代表が先手を取る。スペイン代表としては1点を追いかける苦しい展開となったが、21分にボックス手前やや右寄りの位置でボールをキープしたFWラミン・ヤマル(バルセロナ)が、巧みなステップから左足で見事なミドルシュートを叩き込み、「16歳362日」での大会最年少ゴールで試合を振り出しに戻すと、続く25分にはボックス内でクリアボールを拾ったMFダニ・オルモ(ライプツィヒ/ドイツ)が、見事なコントロールから右足で逆転ゴールを決めてみせた。試合はこのまま2−1でタイムアップを迎え、スペイン代表が3大会ぶりに決勝の舞台へ駒を進めた。

 続く10日は、残る1つの枠を懸けてイングランド代表とオランダ代表が激突。試合は立ち上がりの7分、MFシャビ・シモンズ(ライプツィヒ/ドイツ)が強烈なミドルシュートを叩き込み、オランダ代表が先手を取ったものの、18分にはFWハリー・ケイン(バイエルン/ドイツ)のPKでイングランド代表が試合を振り出しに戻す。このまま1−1で試合終盤に向かい、誰もが延長戦突入を予期した後半アディショナルタイム、途中出場の2人が躍動。ボックス右でMFコール・パルマー(チェルシー)からのパスを受けたFWオリー・ワトキンス(アストン・ヴィラ)が、反転から右足シュートを突き刺し、土壇場でイングランド代表が勝ち越し。このまま試合は終了し、2大会連続で決勝へ辿り着いた。

 この2試合の結果を踏まえ、EURO2024決勝の対戦カードは、スペイン代表対イングランド代表に決定した。

 今大会、スペイン代表は“死の組”と称されたグループBで、クロアチア代表、イタリア代表、アルバニア代表に3戦全勝で首位通過を果たした。決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ではジョージア代表を4−1で破ると、続く準々決勝では開催国のドイツ代表と死闘を演じたが、延長後半終了間際の119分にMFミケル・メリーノ(レアル・ソシエダ)が劇的な勝ち越しゴールを決めて2−1で勝利。準決勝は前記のとおりフランス代表を2−1で破り、EURO史上初となる6戦全勝での決勝進出。3大会ぶりの優勝まであと一歩まで迫った。

 一方で、イングランド代表は今大会、グループCを1勝2分で首位通過。ラウンド16のスロバキア代表戦は後半アディショナルタイムまでリードを許していたものの、MFジュード・ベリンガム(レアル・マドリード/スペイン)のバイシクルシュートがチームを救い、延長戦の末に2−1と逆転勝利を飾る。続く準々決勝のスイス代表戦では、MFブカヨ・サカ(アーセナル)の同点ゴールで1−1の引き分けに持ち込み、PK戦の末に勝利を勝ち獲った。準決勝でもオランダ代表を破り、2大会連続の決勝進出が決定。前回大会の“忘れもの”を取りに、決勝の舞台へ進む。

 EURO本大会において、両チームが対戦するのはこれが3度目。初の対戦は1980年大会のグループステージで、当時はイングランド代表が2−1で勝利した。2度目の対戦は、1996年イングランド大会の準々決勝で、同試合は120分間が経過してもスコアレスで決着がつかず、PK戦の末に開催国が激闘を制した。つまり、EURO本大会でイングランド代表はスペイン代表に負けたことがない。

 なお、国際Aマッチにおける通算対戦成績はスペイン代表が10勝、イングランド代表が14勝、引き分けが3つとなっている。

 1996年イングランド大会の準々決勝以来、7大会ぶりに実現した強豪国同士の対戦。4年に1度の祭典で、“欧州王者”に輝くのは、どちらのチームとなるだろうか。


【ハイライト動画】スペイン、イングランドが決勝進出!





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