私が店内に着いたときは、メロンパンの列は既にでき上がっていました。
本当はメロンパンを目当てに来ましたが、この列に並ぶ時間はありません。私は他のパンをトレーにのせていました。
「メロンパン焼きあがりました―――――!!!!」
ショーケースにメロンパンが並びます。次々にメロンパンは売れていきます。
自分たちの番を迎えた親子。お母さんが、メロンパンの在庫と後ろの人数をチラッと確認しました。
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その親子のお母さんは、店員さんに確認します。
どうやら次回の焼き上がりには、30分ほどかかるようでした。すると、お母さんは、後ろに待っている人のために購入を予定していたメロンパンの数を減らす提案を息子にしたのです。
早々にメロンパンを諦め、店内に並んでいるほかのパンを選んでいた私。
そんなとき目の前で起きた出来事でした。
後ろの人のことを考えて、子どもに素敵な提案をしていたお母さん。
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子どもも笑顔でパンを買っていたし、こんな気遣いが常にできる人でありたいな……そんな風にも思っていました。
しかしそのことを帰宅してから旦那に話すと、旦那は私とはまったく別の意見を持っていたのでした。
【第2話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・善哉あん 編集・石井弥沙
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