福住仁嶺「夢じゃないかと思うほど嬉しい」 大湯都史樹「ふたりで止めたいと思う」【第4戦予選会見】

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2024年07月20日 19:00  AUTOSPORT web

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予選トップ3会見に臨んだ3選手。左から岩佐歩夢、福住仁嶺、大湯都史樹 2024スーパーフォーミュラ第4戦富士
 7月20日に開幕した第1回瑶子女王杯 全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦富士大会。同日午後の公式予選が終了し、自身2度目、チームとしては初となるポールポジションを獲得した福住仁嶺(Kids com Team KCMG)、前戦SUGOに続き最前列の2番グリッドを獲得した岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、そして予選3番手となった大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)がトップ3会見に出席し、“夏祭り”が開催されている富士大会の予選を振り返った。

■福住仁嶺(Kids com Team KCMG)
予選ポールポジション
タイム:1分22秒543

「予選が終わって(ポールポジションの)手応えはありました。改めて無線が飛んできたときに皆テンション上がっていて、誰の声か正直分からなかったのですが、おそらく土居さんの声がすごい興奮していて、『チームの皆もすごく喜んでいた』というのも教えていただきました」

「自分がこうやってレースをやってきてなかなか結果を残せないシーズンが去年、一昨年と続いたなかで今年に入り、KCMGも昨年けっこう苦労していたと思うのですが、そんななか僕が入ってきてこういう結果を残すことができて、こんなに予選で泣きそうになったことはないので素直に嬉しかったです」

――無線の様子やマシンから降りてきた際の表情を見ると、実感が湧いていないように見えました。

「なにより、KCMGにとって初のポールだというのを僕も分かっていました。(トップフォーミュラで)何年でしたか、15年? その間の最高位が2位ですよね。初めて(このチームのためにポールを)獲れたことが嬉しくて『夢なんじゃないか』と思うくらい、あまり感情を出すほうではないのですがそれくらい素直に嬉しかったです」

――決勝に向けて意気込みを

「正直、ロングランに関してはテストの段階でほとんど、ちゃんとすることができておらず、正直明日に向けては不安なところの方が個人的には多いです。けれど、こうやって予選でもポールを獲ることによってチームにとっても自信につながると思いますし、いい流れを作れていると思っているので最低でも表彰台で終わりたいと思っています。この流れのままチームの初優勝を挙げたいと思っていますし、とにかく今から明日に向けてどこまで分析して、チームと長い時間話せるかが大事になってくると思います」

「本当にチームの皆さんが一丸となって頑張ってくれています。今回の結果というのは、チームにとって非常に嬉しいことだと思うので、もっともっと皆で笑顔で頑張りたいと思います。優勝目指して頑張ります」

■岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
予選2番手
タイム:1分22秒560

「やっぱり悔しい。ここ最近ずっと2位が続いていますし、予選の結果としてやっぱり、まずはポールポジションというところは土曜日に入って目指すところなので、そこを獲りきれなかったのは悔しいです」

「しかし、逆に良いように言えば、今朝のフリー走行はかなり苦戦していて(事前の公式)テストの時よりもフィーリングが良くなかったんです。セッションが終わってから予選に向けて、チームとしての感覚ではだいたいトップ5、良くてトップ3に入れたらいいところなのかな、というふうに思っていました」

「もちろんポールポジションを目指してやってるので、そこに向けてフリープラクティスからいろいろな修正を、マシンと自分のドライビング面でいろいろと詰めていった結果、Q1で結構そこがうまくマッチングしかなりいいレベルに引き上げられたことが感じ取れたのでQ2に向けてはあまり大きな変更はせず、自分の本当に細かいドライビングの詰めというところに、ほとんどの集中を置いて挑みました」

「最終的に、ほんの少し(0.017秒)足りずにポールポジションを逃しているというところは悔しいですが、ただ、今朝の流れから考えるとポジティブな部分もあるので、明日はロングでレースがまた別の戦い方というところもあり、そこに向けてしっかりと準備をして確実に優勝を狙いにいきます」

――チームメイトでランキングトップの野尻智紀を上回る順位で決勝を迎えます。

「テストもそうなんですが、とくに今週末に入って朝のフリーは2台とも苦戦しているような感じで、2台とも本当に同じような目標値というか、ポテンシャルのフィーリングだったんです。ただ、15号車としてはそこからしっかりと改善、ステップを踏めたというところはポジティブですし、明日になってみないと分からないこともあります」

「予選は予選なのでしっかりと切り替え、明日は明日で戦っていきたいと思います」

――決勝に向けて意気込みを

「ドライバーとしてやるべきことというのは一切変わらないと思うので、しっかりと自分とチームと、みんなで自分たちができる最大限を出し切り、優勝を狙いにいくだけかな、というふうに思っています」

「やはりここまで悔しい思い(をするレースが)続いているので後悔しないように、つねは最大限を出すということは心掛けてやっていますが、本当に何も変えずつねにしっかりと全力で挑み続けたいなと思います」

■大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)
予選3番手
タイム:1分22秒571

――表情の明るさが印象的でした。

「明るいんですけど……悔しいですね。とくに結果を見ると、しかも僕自身も本当にマキシマムで走っていましたし、福住選手と僕だとドライビングのスタイルなどが全然違うので、いま終わってみて『どこが足りなかったのかな』と100分の3(0.028秒差)を探していたのですけど……どこだろうねえ。ヘアピンと1コーナーかな?」

(福住:失敗した?)
「いいや、失敗はしてないと言えばしてないけど『まだやれたかな?』と思うところもあるので……(小声になって)まあ結果論だけどね」

「だから、足りない部分もあったのかなと思うし、もちろんクルマの特性などもチームが違うのでもちろん違うと思います。『何が足りていなかったのかな?』というのを考えています」

「明日の決勝になると、とくに今回2番手を獲得している岩佐選手がこの前のテストですごくロングランをやっていた印象なので、彼が優勝しそう……なので止めたいな、と」

「必死に、僕らトヨタ勢ふたりで止めたいと思っております」

――決勝に向けて意気込みを

「ふたりともすごく速いですし、後ろもすごい僅差だったと思います」

「みんな本当に近いところにポテンシャルとしてはあるのかなと感じているので、本当に決勝がどうなるか分からないのですけど、今回主に決勝というところはを課題として、前回大会までを終えて感じていたところだったので、テストでも良いアイテムなどが見つかっていますし、決勝もまたちょっと進化したセルモ・インギングを応援していただけたらなと思います」

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