ACOが新たな提携を発表。水素プロトタイプカー『H24EVO』にマクラーレン・アプライドが技術提供へ

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2024年07月25日 12:50  AUTOSPORT web

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マクラーレン・アプライドによる技術提供がされることとなった、最新型の水素燃料電池プロトタイプカー『H24EVO』
 ACOフランス西部自動車クラブとマクラーレン・アプライドは、水素レーシング・プロトタイプカーである『H24EVO(H24エボ)』に、電子制御機器、タイヤの空気圧のモニタリング・システム、ソフトウェアを供給する、新たなパートナーシップを発表した。

 先月のル・マン24時間レースで正式に発表された『H24EVO』は、ACOの”ミッションH24”から生まれた最新のプロトタイプカーであり、ル・マン24時間レースに水素エネルギーによるレースを導入するための取り組みのひとつとなっている。

 マクラーレン・アプライドはイギリスのウォーキングを拠点とし、モータースポーツ、自動車、運輸、鉱業部門を中心に、電子、機械、電気、ソフトウェア製品の設計および開発、製造、テストを行う企業で、2021年にグレイブル・キャピタルに買収されるまではマクラーレン・グループの一員だった。

 7月22日に発表されたパートナーシップでは、この取り組みの一環としてH24EVOにマクラーレン・アプライド社の車両制御ユニット『VCU-500』を使用することが明らかにされた。同システムは電気自動車のレース用に設計されており、すでにABB FIAフォーミュラE世界選手権にて使用されているほか、パワートレインとシャシーの制御機能を提供し、マシンに搭載されているすべての電子ユニットと連動する。

 さらにH24EVOには、MotoGPで使用されているタイヤの空気圧のモニタリング・システムが採用され、アトラスGTデータ解析ソフトウェアも搭載される予定だ。

 マクラーレン・アプライドのテレメトリー、制御、分析の担当者であるサム・ゲストは、「当社のVCU-500分析パッケージ、タイヤの空気圧システム、アトラスGTは、『H24EVO』の性能を最適化するための最新の制御システムと分析ツールを、ミッションH24に提供する」と語る。

「私たちは、このクルマがサーキットを走るのを見るのを楽しみにしている。そして、ミッションH24の仲間がエキサイティングな目標を達成し、もっとも過酷な耐久レースで水素モビリティの未来を実証するサポートをすることを楽しみにしている」

 また、ACOのピエール・フィヨン会長は次のように語った。「耐久レースに水素を導入するための我々のプログラムには、モーターレースにおける水素のパフォーマンスと、環境価値を証明するパートナーが必要であると考えている」

「ミッションH24が正式に立ち上げられた2018年から我々と信頼関係にあるこのチームに、マクラーレン・アプライドが加わったことに大きな満足感を得ている。H24EVOによって、我々はレースにおける水素の重要かつ新たな局面を迎えることになる」

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