ももクロもライブした京都府の競技場、3万人動員の実績で広がる可能性

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2024年07月28日 08:10  まいどなニュース

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新設の照明設備に照らされた亀岡運動公園競技場で練習する選手たち(亀岡市曽我部町)

 京都府亀岡市では、亀岡運動公園競技場(曽我部町)が身近な屋外スポーツ施設として親しまれている。大規模改修で昨年度に照明設備が新設されて以降、夜間開放が市内外のランナーの人気を集める。今年4月には、人気アイドルグループのライブイベントの会場にもなった。京都国体に合わせて1987年に開業した施設も、活用の幅が広がりつつある。

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 同競技場内は4基の照明塔(高さ32メートル)の明かりに照らされていた。中高生や愛好家ら約100人が、ダッシュや走り幅跳び、やり投げなどをして練習に打ち込んだ。同市陸上競技協会による夜間開放で、森永正幸会長は「暑い時間帯を避けて練習できるし、車も通らないので安全。いろんな選手が集まって刺激し合える」と利点を語る。

 日没後も利用が可能になり、昨年に試験的に3回実施した。利用者に好評で、今年は4〜11月の毎月第3水曜に開催を予定する。昨年9月には、同協会が中長距離種目の「ナイター記録会」を初めて開催。男子3000メートルで、高校2年生のカテゴリーで歴代5位(当時)の好記録が生まれた。

 2022〜23年度に市が7億9400万円かけて改修した。更衣室やトイレなど老朽化した設備をリニューアルし、ピッチはスタジアムと同じ品種の天然芝に植え替えた。トラックは、一周全てを6レーンから8レーンに増やした。

 市は、サンガスタジアム京セラにサッカーなどの国際大会の誘致を目指している。同競技場がサブグラウンドとして活用できるよう、日本サッカー協会の基準に合わせて整備した。実績はまだないが、市生涯スポーツ課は「フットボール系や陸上競技などの競技団体にアピールしていきたい」とする。

 今年の4月13、14日には、赤や黄、桃、紫色の服を着た来場者でごった返した。ももいろクローバーZのライブイベント「ももクロ春の一大事」が開催され、2日間で約3万人を動員した。

 ステージはトラックの上に、客席はピッチ上に設営され、熱気あふれる公演が繰り広げられた。スポーツ以外のイベント開催の実績はあまりなかったが、市観光協会の奥村昌信会長は「運動公園でも、大規模イベントを受けられることが分かった。新たな可能性を発見できた」と、多目的の活用に期待を寄せる。

(まいどなニュース/京都新聞)

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