理科教員が何気なく見た“思わぬ場所”に、絶滅危惧種が! 希少な植物の自生に「うれしいです」「大雨で流されないといいな」

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2024年07月29日 07:03  ねとらぼ

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ねとらぼ

どこに隠れているか分かりますか?

 環境省レッドリストで準絶滅危惧種(日本の生育地域の多くでは絶滅危惧種)に指定されている希少なシダ植物を、東京都の理科教員が思わぬところで発見し、X(Twitter)に投稿されたポストは記事執筆時点で3万4000件表示を超えています。普通に歩いていたら気付かないかも……!


【動画】希少な植物の正体


●学校の通学路脇の側溝で……


 絶滅危惧種指定の「マツバラン」を見つけて投稿したのは、理科教師とらふずく(@raptorial_owlet)さん。場所はなんと学校の通学路脇の側溝で、格子状のグレーチング蓋からマツバランの先がわずかに出ていました。


●マツバランとは


 マツバランは葉や根がなく、茎が枝分かれを繰り返してほうきのような見た目になるのが特徴。花は咲きませんが、胞子のうと呼ばれる胞子の入った袋が成熟すると付きます。今回発見されたのは、どこからか拡散された胞子が芽生えたものと思われ、「春まで株が保存されていたら、経過観察してみようと思います」とポストしています。


 日本のほとんどの生育地域で絶滅危惧種に指定されており、「東京23区内は偶発的発生で、かなり分布が限られるはずなので、偶然出会えたのは本当に嬉しいです」と喜んだ投稿者さん。ちなみに、マツバランを見つけて大興奮の先生を見た生徒たちは、理由はよく分かっていない様子でしたが「良かったですね」と言ってくれたそうです。すてきな関係!


 コメントでは「マツバランはうれしい。同意」「大雨で流されないといいな」といった声から、先生と生徒のやりとりに「いい生徒さんだ」や「普段面白い授業をやっている賜物ですね」なんて声も寄せられています。


画像提供:理科教師とらふずく(@raptorial_owlet)さん


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