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若き日本代表が、グループステージの最終戦に臨む。今大会、グループDに組み込まれたU−23日本代表は、24日に初陣でU−23パラグアイ代表と激突。前半途中に相手に退場者が出たこともあって、5−0とゴールラッシュを見せ、白星スタートを切っていた。続く27日のU−23マリ代表戦は、終盤までスコアレスという難しい試合となったが、82分に山本理仁が2試合連続ゴールを挙げ、1−0で勝利。2連勝で早々と決勝トーナメント進出を決めた。
最終節ではイスラエルと激突。パリ五輪予選を兼ねたUEFA欧州U−21選手権2023で史上初のベスト4進出を果たしたイスラエルは、1976年のモントリオール五輪以来、12大会ぶりの五輪出場を果たした。1992年のバルセロナ五輪で23歳以下の年齢制限が設けられて以降は、初の五輪出場だ。今大会は初陣でマリと1−1で引き分けると、第2節ではパラグアイとの撃ち合いの末に2−4で敗北。決勝トーナメント進出へ、わずかな望みをかけて最終節に臨む。
指揮官を務める大岩剛監督は、マリ戦からスターティングメンバー6名を変更。ここまで2試合連続でスタメンに名を連ねていた関根大輝、藤田譲瑠チマ、細谷真大らがベンチスタートとなり、鈴木海音、川��颯太、藤尾翔太らが今大会初めて先発に名を連ねた。パラグアイ戦で負傷した平河悠だけでなく、大畑歩夢と斉藤光毅がメンバーから外れ、バックアップメンバーとして帯同していた植中朝日が今大会初のメンバー入りを果たした。
試合はイスラエルが良い入りを見せ、日本ゴールに襲いかかる。7分にはスルーパスで背後を取られると、スペースへ抜け出したリエル・アバダにシュートを放たれたが、ここはGK小久保玲央ブライアンがゴールを死守。直後にはオスカル・グローフにフィニッシュまで持ち込まれるシーンもあったが、またもGK小久保が立ちはだかった。
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ここからU−23日本代表が徐々にボールを握る時間を増やしていくが、イスラエル守備陣の内側へ入っていくシーンは限られており、なかなか決定的なシーンは作れない。木村誠二がセットプレーでゴールを脅かすシーンはあったが、前半はほとんどチャンスを生み出せず、スコアレスでハーフタイムに突入した。
後半に入る前、大岩監督が動く。山本を下げて、今大会初出場となる植中をピッチへ送り出す。なお、山本が巻いていたキャプテンマークは、右サイドバックの西尾隆矢が受け継いでいる。
後半キックオフの笛が吹かれると、序盤の48分には早速植中がシュートを放っただけでなく、両サイドのニアゾーンでボールを引き出すなど攻撃を活性化しようと試みる。だが、徐々にイスラエルが敵陣へ押し込む場面が目立つようになる。押し込まれる時間が続くなか、61分には山田楓喜に代えて三戸舜介を投入。その三戸は65分、左再度からカットインして強烈なシュートを放ったが、ここはGKの好セーブに防がれた。
こう着状態が続くなか、78分にはアクシデントが発生。川��がピッチに倒れ込んでプレー続行不可能となる。大岩監督は川��とともに荒木遼太郎を下げ、藤田と細谷を投入した。
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終盤には細谷がゴールへ迫るシーンも作ったが、スコアレスのまま後半アディショナルタイムに突入。このまま試合終了かと思われた90＋1分、遂に試合が動いた。中盤でボールを持ち運んだ藤田が右サイドへ展開すると、スペースへ走り込んだ佐藤恵允がマイナスへ折り返す。最後はフリーで待っていた細谷が右足で狙い澄ました沈め、U−23日本代表が土壇場で先手を取った。
試合はこのままタイムアップ。この結果を踏まえ、U−23日本代表は首位でのグループステージ通過が決定。一方のU−23イスラエル代表はグループステージ敗退が決まった。
なお、首位通過を果たしたU−23日本代表は8月2日、グループCを2位で通過したU−23スペイン代表と激突。東京五輪の準決勝で激闘の末に0−1で敗れた相手と再戦する。
【試合結果】
U−23イスラエル代表 0−1 U−23日本代表
【得点者】
0−1 90＋1分 細谷真大（U−23日本代表）
【スターティングメンバー】
U−23日本代表（4−3−3）
GK：小久保玲央ブライアン
DF：西尾隆矢、鈴木海音、木村誠二、内野貴史
MF：川��颯太（79分 藤田譲瑠チマ）、山本理仁（46分 植中朝日）、荒木遼太郎（79分 細谷真大）
FW：山田楓喜（61分 三戸舜介）、藤尾翔太、佐藤恵允
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