夫は65歳で退職予定で、収入ゼロになります。私は年収1300万円。夫の年金を繰り下げ受給してもいいですか?

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2024年08月01日 20:31  All About

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年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。夫が69歳まで年金を繰り下げることについて、専門家が回答します。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、夫が69歳まで年金を繰り下げることについてです。

Q:夫は69歳まで年金を繰り下げ受給してもいいでしょうか?

「夫は65歳で完全に退職予定で、収入ゼロになります。私は59歳、会社員で年収1300万円。1人の年収で生活できるため、夫は69歳まで年金の繰り下げ受給を考えていますが、可能でしょうか」(匿名希望)

A:これからの生活の仕方によるかと思います

老後にかかる生活費は、家庭によって違います。夫が65歳になった後の夫婦の生活費を考えてみましょう。収入から支出を引いて、毎月の収支が赤字にならないようであれば、夫の年金は繰り下げ受給をしてもいいのではないでしょうか。これからの生活の仕方によるということです。

相談者は59歳で現在の収入が1300万円とのことですが、退職年齢には注意してください。相談者の収入や貯金、退職金などをあわせて、4年後の夫の年金受給開始まで、家計収支が問題ないのであれば、繰り下げ受給を検討してもいいと思います。

年収1000万円以上ある家庭は、生活費に余裕があるため、外食費や交際費、娯楽費、旅行費用などが高額になることが多いので、生活のダウンサイジングは行ってください。

老齢年金を1カ月繰り下げると0.7%増えますので、4年間(48カ月)年金を繰り下げすると、69歳の受け取り時には、33.6%(0.7%×48カ月)増額した年金が受け取れます。

夫が年金を繰り下げて、生涯にわたりもらえる年金額を増やすことができれば、老後の心配が軽減できることになると思います。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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