子どもが車のキーを触ってて、車内に閉じ込められた! 熱中症の危機…休暇中に増える「キー閉じ込み」 JAFに対策を聞いた

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2024年08月07日 07:20  まいどなニュース

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ほんの少し目を離して、子どもが電子キーを触って、鍵とともに車内に。エアコンもついていなかったら、命の危険も。写真はイメージです(yamasan/stock.adobe.com)

ふるさとへの帰省やレジャー、買いものなどに重宝する車。その際に、注意したいのが子どもやペットなどを車内に残した「キー閉じ込み」です。

【調査結果】くもりの日であってもこんなに暑くなってしまいます

「寝ているから」「コンビニにちょっと寄るだけ」などの理由で、故意に、車内に子どもを残すことへの注意喚起はたびたび行われていますが、JAF(一般社団法人日本自動車連盟、以下JAF)によると、「自分が先に車から降りていて、子どもを降ろそうとした一瞬の隙にロックがかかってしまった」など不意のケースも問題に。状況や対策について取材しました。

リモコンキーをおもちゃ替わりに…

お盆、年末年始、ゴールデンウィークは普段運転しない人の利用も増えるため、うっかりミスやメンテナンス不足から救援要請が増加。JAFの出動理由はいずれの期間も、1位「過放電バッテリー」、2位「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」、3位「破損/劣化バッテリー」、4位「落輪・落込」、5位が「キー閉じ込み」(一般道路にて、2023年度)。

「キー閉じ込み」そのものが、事故・燃料切れよりも多い件数となっています。そして、毎年JAFが発表している8月の1カ月間に出動した「子どもやペットを車内に残したままのキー閉じ込み」は、2023年度は全国で71件もありました。

電子キーを所持している人はバッグやポケットに入れて、肌身離さずを意識しているため、そんなことは起こらないと思っている人もいるでしょう。実際、電子キーの普及により減少傾向にはあるものの、「キー閉じ込み」は人為的ミスによるものが多いそうです。

聞き取り調査の結果、
・保護者(大人)が車のキーを持たず(車内に置いたままにしていて)、車外に出ていて、自動で鍵が閉まってしまった
・子どもに鍵を持たせていたら、ロックされた
というものがありました。

中には、移動中の車内で退屈しないよう、リモコンキーを遊び道具替わりに与えていたという事例も。「誤作動を招き、車内閉じこみ以外の交通事故につながる可能性もあるので、リモコンキーをお子様に触らせることはやめていただきたいです」と呼びかけます。

そのほかにも「電子キーの開閉ボタンでトランクリッドやリアゲートを開け、荷物を出し入れしているときに荷室内にキーを置いたまま閉めてしまう」といったケースや、車内にある電子キーが他の物と偶然触れてボタンが押された、内蔵電池切れによる誤作動といったケースもありえます。

JAFの公式サイトでは対策として、「ロックするときは必ず鍵を用い、車外からロックする習慣をつけること」「スペアキーを携帯すること」「電子キーの場合、内蔵電池は1〜2年程度を目安に交換すること」を提案しています。

緊急の場合は、ドアガラスを割ることも

注意を払っていたにも関わらず、車内閉じ込みが発生した場合は、すみやかにJAFなどのロードサービスに救援要請を。

JAFでは、要請を受けた時点で「車が日かげに停まっているか」「エアコン稼働の有無」「エンジン状態」「車内にいる子ども(またはペット)の健康状態」などを確認し、ロードサービス隊員が現場に到着するまでの対応を指示。状況によっては救急車の要請を促すこともあります。

閉じ込みになるのは乳児から6歳頃までの子どもが多く、「お子様とコミュニケーションが取れる場合は車外から車内にいるお子様に話しかけて、キー解除してもらったこともありました。しかし、緊急性が高いと判断した場合は、通常の解錠作業ではなく、車のドアガラスを割り、救出することもあります。2023年8月中の出動でドアガラスを割ったのは3件ありました」。

◇ ◇

真夏の車内はわずかな時間でも気温が上昇します。JAFの実験結果(※1)によると、エンジン停止後、5分超で車内の温度は警戒レベルになり、15分後には危険レベル。また、くもりの状態でも、わずか1時間後には車内温度が40度を超え暑さ指数は危険レベルに達することが明らかになっています。窓がわずかに開いていたとしても、同様に車内温度は上昇して、耐えられないレベルとなります。

特に、子どもは体温を調節する機能が未発達なため、大人よりも熱中症にかかりやすいとされています。また、熱中症に陥りやすい犬種・猫種もいます。汗をかく機能が低下している高齢者も注意が必要です。 

夏は特に短時間でも命に影響があるため、「自動車から離れるときは、車のキーを肌身離さず、持って行動を。車内熱中症回避の行動を心がけてください」とJAFは呼びかけています。

(※1) 晴天の8月、外気温は35度、昼12時から16時の4時間、遮るもののない屋外駐車場で実験。窓を閉め切った車両(黒色のボディ)の場合、エンジン停止後から温度上昇を続け、30分後には車内温度約45度を記録。車両の窓を3センチ程度開けた車両でも約40度超えに

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・宮前 晶子)

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  • 車に鍵を置いたまま車から降りるのもわからないし子供に鍵で遊ばせるとかもっとわからない。危機管理がゼロなんじゃないの?
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