子どもが活発に動くようになった頃、「手をつなぐのを嫌がる」「一瞬で振りほどかれる」といった経験があるママやパパも少なくない。そんな悩みを抱える親御さんたちに向けて、4兄弟を育てる保育士10年目のママが「安全な手のつなぎ方」を紹介している。保育士の裏技について話を聞いた。
【画像】目からウロコ…! 現役保育士ママの「安全な手のつなぎ方」■手をつなぎたいときは「子どもに握らせる」こと 動きを制限せずに安全を確保して
――子どもに指を握ってもらって、大人が手首を挟むという「安全な手のつなぎ方」、まさに目からウロコでした。こちらは保育の現場では常識的な方法なのでしょうか。
「私は現場で教えてもらったのですが、保育士の中にも知らなかったという人がいました。子どもの安全を守れる方法なので、知っている保育士さんは多いかと思います」
――手を繋いでくれない子どもは意外と多いですが、このつなぎ方であれば、嫌がられにくいそうですね。
「普段、皆さんがしているような全部の指を包む手のつなぎ方だと、身動きがしにくく親に動きを制止されていると思って嫌がる子が多いんだと思います。今回紹介したやり方は、子どもが自分の意思で大人の指を掴んでいるという感じになるので、嫌がらずに繋いでいてくれます」
――手のつなぎ方をほんのちょっと変えるだけなので、困っているママパパも気軽に試せるかと思います。
「このやり方でも、ずっと手首に力を入れていると嫌がりだすお子さんもいると思うので、安全だと思うところでは、大人側が力を抜いて子どもに指を掴ませるだけにしてあげてください。手首の近くに指を置いておけば、何かあったときにすぐ支えられますし、いつでも子どもの安全を守ることができます。手首を挟むだけですが簡単には抜けず、子どもも人差し指を握ってバランスを取れるので、このつなぎ方は本当におすすめです」
■散歩中は子どもの安全を第一に 疲れを吹き飛ばす楽しい雰囲気作りも大事
――4兄弟をお育てになっていて、歴10年というベテラン保育士でもあるママ。幼児と手をつなぎならお散歩する際に、保育士の方たちが実践していることがありましたら教えてください。
「車が飛び込んできたとしても守れるように、常に保育士が車道側に立ち、子どもたちには歩道側を歩かせています。なので、道に合わせて繋ぐ手を替えて安全を守っています」
――ちょっとした事ですが、それが子どもの命を守ることに繋がるのですね。
「そうですね。それと、お散歩は子どもも疲れてしまうので、楽しい雰囲気を常に心掛けています。歌を歌いながら歩いたり、マンホール探しなどの遊びを取り入れたりしながら目的地に向かいます。ワゴンを押しながら歌うのはとても大変なことなので、私はいつもハァハァと息を切らしながらやっています(笑)」