JR九州の古宮洋二社長は22日の定例記者会見で、子会社が高速船で発生した浸水を隠していたことについて、「安全を無視して運航し信頼を裏切った」と謝罪した。今後、JR九州が船員らを聴取し原因を究明。第三者委員会の設置も検討する。
子会社は2月、浸水を確認したが、元社長の判断で国土交通省に報告しなかった。航海日誌に記録しなかった一方、浸水量などを記す裏帳簿を作成。5月には浸水量の増加を認識したが、浸水を知らせるセンサーの位置をずらし運航を続けた。今月6日の同省の監査で不正が発覚し、13日から運休している。