今回の「村上RADIO」は、1960年代のソウル・インストルメンタル・グループを特集。ブッカー・T&ザ・MG’sのリーダー、ブッカーT・ジョーンズの自伝『Time Is Tight』を手にした村上さんが、その時代・場所に思いを馳せながらお届けしました。
この記事では、後半4曲とクロージング曲について語ったパートを紹介します。
◆The Ventures「Last Night」
◆The Ventures「Green Onions」
次は意外にもべンチャーズをいってみます。もちろんベンチャーズは白人バンドで、ソウル・インストルメンタル・グループというカテゴリーには入りませんが、彼らも1960年代後半になると、黒人たちのグループのパワフルな演奏に注目し、その手法を積極的に取り入れていきます。聴いてみると「え、これがベンチャーズ?」という本格的に黒っぽいサウンドです。
彼らがマーキーズのヒットソング「ラスト・ナイト」とブッカー・T&ザ・MG’sの「グリーン・オニオン」を演奏します。ホーンやオルガンを導入して、なかなかかっこいいですけど、「じゃあ、ベンチャーズの持ち味って何なんだ?」と言われるとちょっと困っちゃうかもね。
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◆Les McCann Ltd.「Boo-Go-Loo」
1960年代後半に、ソウル・インストルメンタル・グループが人気を呼んで、無視できないムーヴメントとなり、ジャズの側からも、それに呼応する動きが出てきます。そんな例を聴いてください。
まずレス・マッキャンのグループが演奏します、「Boo-Go-Loo」。
◆Jimmy Smith「Respect」
オルガンといえばこの人、ジミー・スミスが演奏するアレサ・フランクリンのヒットソング「Respect」です。
<クロージング曲>
Lyle Ritz「LIl' Darlin'」
今日のクロージング音楽はライル・リッツのウクレレ演奏で「リル・ダーリン」です。ライル・リッツはジャズ・ウクレレ演奏の名手ですが、ビーチボーイズのファンには「ペット・サウンズ」のバックでベースを弾いていた人として有名ですね。ウクレレだけでは営業していけないので、腕の良いスタジオ・ミュージシャンとしてベースを弾いていたんです。しかし同じ4弦でも、ウクレレとウッド・ベース、楽器の大きさはずいぶん違いますよね。
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8月25日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 9月2日(月)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:村上RADIO〜ソウル・インストルメンタル・グループ〜
放送日時:2024年8月25日(日)19:00〜19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/
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