前回からの続き。俺(コウヘイ)は妻のミサキと3才のタクト、1才のレナと暮らしている。この週末、家族旅行にやってきた俺はなんだか満たされない。旅行費用を出したのは俺だし、運転しているのも俺。なのに家族からはねぎらいが感じられない。不満が募った俺は「俺ばっかり損してるじゃん!!」と妻に言ってしまった。すると妻が「私が運転するから、私の代わりの仕事をよろしくね」と言ってきた。子どもたちの世話をすることになった俺は激しく後悔。家に帰ると妻に頭を下げて謝った。
俺は思い違いをしていたことに気付いた。妻が集中できる環境を整えてくれたから、子どもたちを気にせず運転ができたのだ。毎日仕事に専念できているのも、妻が育児に専念してその環境を作ってくれているからこそだった。
「どれだけ相手の大変さを想像して寄り添えるかどうかで、夫婦の明暗が決まるのよ?」「明暗……」自分だけが大変だと思いつづけていたら、夫婦に明るい未来はないということだろう。あれから俺は、妻の大変さに寄り添うため努力をしている。
車内で子どもたちの面倒をみる大変さは、運転の大変さの比ではなかった。確かに家族の生活を支えているのは俺だけど、一方的にねぎらいや感謝を求めるのは間違いだということが今回の件で分かった。夫婦でお互いにねぎらったり感謝しあったりすることで、家庭はうまく回っていくのだろう。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子