“ピクシー”が欧州王者に挑む！！　5日のスペイン戦へ「サッカー大国に対抗できるようにあらゆる努力をしよう」

　セルビア代表を率いるドラガン・ストイコヴィッチ監督が、5日のスペイン戦に向けた前日会見に出席した。4日、セルビアサッカー協会が伝えている。

　今月より幕が上がるUEFAネーションズリーグ2024−25。旧ユーゴスラヴィア体制崩壊後初の本大会出場となったEURO2024で、2分1敗のグループC最下位で敗退したセルビア代表は、最上位のティアにあたるグループAに入り、スペイン代表、デンマーク代表、スイス代表と対戦する。

　そんなセルビア代表を率いる“ピクシー”が、5日に行われる第1節スペイン戦に向けた前日会見に出席。EURO2024後最初の公式戦で、欧州王者と相見える同指揮官は「我々は、この国がヨーロッパ最大のサッカー大国に対抗できるようにあらゆる努力をしよう。チームは、2日間に渡ったミーティングで、対戦相手の分析を行い、選手たちに何をすべきか、ピッチ上でどこを狙うべきかを指示した」と万全の準備ができていることを強調した。

　また、ストイコヴィッチ監督は「スペインは世界でもトップクラスのチームのひとつ。先のEUROでその実力を示し、証明したね。驚くべき才能の集まり、ピッチ上での圧倒的な優位性、サッカーの力…。彼らは以前にも優れた世代を擁していたけど、若い選手が中心となったこの世代でも結果を残した」と賛辞を送っている。

　対するスペインでは4日、大手紙『マルカ』が、『ストイコヴィッチ、ヴェローナの亡霊』と題して特集。1990年に行われたイタリアワールドカップ・ラウンド16で、ユーゴスラヴィア代表として出場した“ピクシー”の2ゴールにより敗退に追い込まれたことに触れつつ、「ドラガン・ストイコヴィッチは、スペインサッカー界における恐怖の博物館に収蔵されている」と因縁の相手であることを綴っている。

　EURO2024に加え、U−23世代がパリオリンピックで金メダルを獲得するなど、今夏にタレントの宝庫であることを証明したスペイン。ストイコヴィッチ監督のセルビア代表が、“新無敵艦隊”に挑戦する注目の一戦は、日本時間6日午前3時45分にキックオフを迎える。