元西武ライオンズ・千葉ロッテマリーンズ監督の伊東勤氏が自身のYouTubeチャンネル『110チャンネル』で広島東洋カープ不調の要因を分析した。
■広島が失速した要因を分析
伊東氏と元ニッポン放送の松本秀夫アナがセントラル・リーグの優勝争いをトークした今回の動画。
8月31日終了時点で首位に立っていたものの、9月に入り2位に転落した広島について伊東氏は「雲行きが怪しくなってきた」と語る。
松本アナが「どうしましたかね?」と質問すると、「中日が鍵を握ると以前話をしましたよね」と切り出し、中日ドラゴンズが絡んでいるという見方を示した。
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■中日に大きく負け越し
広島が中日に8勝13敗1引き分けと苦戦していることに伊東氏は「このあいだの本拠地でも、1勝2敗で負け越してますし。なかなか波に乗れないというかね。状態がいいときの広島では、正直言ってないですよね」と分析する。
松本アナが「昨日(10日)の森下暢仁投手も本調子に見えませんでしたね」と指摘すると、「ボール自体は、そんなには変わりはないと思うんですけど、いろんな重圧も含めてね。もう疲れたとか、言ってる場合じゃないと思う」と指摘した。
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■優勝のプレッシャーがかかっている?
調子上がらない広島について伊東氏は「ここでギアを上げて試合に集中していくという時期なんですけど、なんとなく空気が重たいというか、そういう雰囲気にちょっとなっていますよね」とコメント。
前回の巨人戦では「良い戦いぶりをしていた」と分析すると「選手たちはそういう意識はないでしょうけども、周りが優勝と言い出してから、自然と変なプレッシャーを自分たちでかけている」と持論を展開する。
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続けて「今まで全員野球で勝ち上がってきた、広島の良さみたいなものを自分たちで消してしまっているように見えますね」と分析した。
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■巨人と阪神の争いになる可能性も
その後、伊東氏は巨人の現状や調子を上げている阪神タイガースの戦いぶりを分析。「最終的に巨人と阪神の争いになる可能性もある」と指摘する。
広島については「全員野球で粘っこくやっていた姿が見られない。早く本来の姿を取り戻してほしい」とエールを送った。
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■11日の試合も逆転負け
広島は11日に行われた巨人との試合でも、8回を終わり2対0とリードしながら、抑えの栗林良吏投手が9回表に大乱調。
連続フォアボールなどでピンチを招くと逆転を許し、代わった投手打たれて一挙9点を失い負けるという、信じられない結果となった。
痛い星を落とした広島と首位巨人との差は3.0ゲーム。3位阪神との差も0.5ゲームとなっており、苦しい状況になりつつある。
■伊東氏が広島失速の要因を分析
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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)