フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たしたプロスケーター羽生結弦さん(29)が、復興へ向けた滑りに思いを込めた。「能登半島復興支援チャリティー演技会」が15日に石川・金沢市で行われた。1月の能登半島地震で大きな被害を受けた被災者のために「挑戦 チャレンジ」と題したショー。会場の都合でショーを生配信し、見逃し配信も含めた収益を石川県に寄付する。
オープニングは「能登國切籠祭」の調べが流れる中で、羽生さん、鈴木明子さん、無良崇人さん、宮原知子さんが群舞を披露。続いて、中継で能登高校から和太鼓の演奏、書道部のパフォーマンスが披露された。
その後、リンクでマイクを握った羽生さんは「僕たちみんなで一生懸命、みなさんのために祈りを込めながら滑らせていただきます。どうか最後の最後までご歓談下さい」とあいさつ。演技では自身も被災した2011年の東日本大震災からの復興を願う中でも踊り続けてきた「春よ、来い」の調べを背景に、力強い意志を示すような滑りで、能登への思いを示した。
再び4人のスケーターでの群舞となったフィナーレでは、Mrs.GREEN APPLEの「ケセラセラ」の楽曲を熱唱しながら全力で舞った。最後に「いま現在つらい思いをされている方々もたくさんいらっしゃいます。つらくないよって言いながらも、どこか不便を抱えていたり、何か心寂しさみたいなものを感じている方もいらっしゃるかと思います。どうか、どうか、皆さんがちょっとでも温かい気持ちになりますように」と語った。
<演目>
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・オープニング「能登國切籠祭り」
・輪島・和太鼓虎之助
・能登高校書道部
・無良崇人さん「燦々」
・鈴木明子さん「愛の賛歌」
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・宮原知子さん「スターバト・マーテル」
・羽生結弦さん「春よ、来い」
・フィナーレ「ケセラセラ」
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