サッカー史に残る世界のスーパースターが日本に集結! 来日予定のレジェンドが語った日本の注目選手

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2024年09月17日 07:30  webスポルティーバ

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【世界のスーパースターとJリーグのレジェンドによる夢のマッチが実現】

 世界のスーパースター軍団と、Jリーグのレジェンドたちが戦うとどんな試合になるのか――。そんな夢のビックマッチ「ダイヤモンドカップオブレジェンド」が、11月27日の19時より、ニッパツ三ツ沢球技場(横浜)で開催される。

 まずは、参加予定の「ワールドレジェンズ」チームのメンバーを紹介しよう。

 カカ、ミチェル・サルガド、ロベール・ピレス、ハビエル・サビオラ、ダヴィド・トレゼゲ、マルコ・マテラッツィ、フェルナンド・モリエンテス、エステバン・カンビアッソ、クリスティアン・カランブー、ジョアン・カプデビラ、ブレーズ・マテュイディ、リカルド・カルヴァーリョと超豪華メンバーだ。

 ここにダビド・シルバや、スペイン代表の名守護神も加わった14名になる予定だという。30〜50代のサッカーファンにとっては、掛け値なしのスーパースター軍団だ。

 対する「Jクラシックス」のチームも豪華そのもの。松井大輔、岩本輝雄、福西崇史、岡野雅行、大久保嘉人、久保竜彦、坪井慶介、李忠成、森岡隆三ら元日本代表組に加え、最近まで現役選手だった太田宏介、柏木陽介などが名を連ねる。

 世界中のスーパースターを招集した、ここまで大規模な日本開催でのエキシビションマッチは初の試みとなる。まさに一夜限りの至高の一戦となるだろう。レジェンドたちの招聘に尽力したのが、ワカタケグループ代表の稲若健志氏。稲若氏はその道のりについてこう明かす。

「このメンバーから信頼を勝ち取り、仕事をするようになるまで約10年かかりました。日本サッカーの歴史上初めてとも言える開催を大変うれしく思います。レジェンズチームは、試合に合わせて仕上げてきている真剣勝負。Jクラシックスは、熱くなってもマルコ(マテラッツィ)への頭突きは止めてほしいですね(笑)」

 Jクラシックスの一員である岩本輝雄氏も、少年のように胸を踊らせている。

「現役時代ですら、これほどすばらしいメンバーを相手に試合ができるとは想像もつかなかった。今からワクワクが止まりません。たくさんの方に現地で超一流のプレーを堪能していただき、二度とないだろうレジェンドマッチを楽しんでもらえるように頑張ります」

【レジェンドたちから見た日本サッカー】

 今回、ワールドレジェンズのリーダーである元スペイン代表のミチェル・サルガド氏と、元フランス代表のロベール・ピレス氏が特別に日本のファンのためにインタビューに応じた。まずはレアル・マドリードで一時代を築いたサルガド氏が、来日への意気込みについて語る。

「横浜は2002年にルイス(・フィーゴ)、ジズー(ジネディーヌ・ジダン)、ロニー(ロナウド)たちと世界一(インターコンチネンタルカップ)になった場所だから縁を感じるよ。今回のメンバーは、全員が一度はW杯かチャンピオンズリーグ、ユーロを獲っている選手たち。要するに世界一になってる選手しかいない。世界一を獲ったことがある選手から、日本の子どもたちはたくさんのことを感じ取り、吸収してほしいね。

 実は、いまだにみんなトレーニングを重ねているので動けるよ(笑)。体だけではなく、頭を使ったサッカーをお見せすることを約束する。誰もが、『絶対に負けたくない』と言っているので本気の試合を見せられるはずだ」

 さらに、近年の日本サッカーの印象について聞くとこんな提言も送った。

「日本サッカーは年々強くなっているよ。W杯でもスペイン代表を倒したしね。その一方で、自国の競争力を上げていかないと、トーナメントで強豪国を破り、ベスト8の壁を破るのは難しいかもしれない。

 注目している選手は、やはりタケ(久保建英)だね。マジョルカにいた時から、彼は必ずリーガに適応すると思っていた。子どもの頃、スペインに住んでいた時期があったことも大きい。厳しい競争に身を置き、時間をかけて自分の役割を完璧に見つけて、その価値をヨーロッパで証明して見せたよね」

 同じく、フランス代表やアーセナルで、長髪をなびかせながら左サイドのアタッカーとして重要なピースを担ったロベール・ピレス氏は、日本サッカーについてこう語った。

「日本サッカーは、年々強くなっている印象を受ける。特にデフェンス面は強固で、大舞台でもあまり失点しなくなったよね。アーセナルに所属するトミ(冨安健洋)を中心として、しっかり守備から試合に入れているとポジティブに捉えているよ」

 そのうえで、注目している日本人選手として代表のエースを名指しした。

「注目している選手は、三笘薫選手だ。"自分の形"を持っていて、『とにかく速い!』というよりも仕掛けるタイミングがすばらしい。だからこそ左サイドでチャンスを演出することができている。

 プレミアリーグでは、攻守の切り替えのスピードが年々早くなっている。そのなかで、彼のようなプレースピードが速い選手がモノを言うんだ。間違いなく、プレミアのなかでもスペシャルな選手のひとりだよ」

 ピレス氏は、今でも欠かさずトレーニングを行なうなど、ストイックな生活を送っているという。話題がアーセナルに及ぶと、日本のアーセナルファンに「あの時代の輝きをあらためてお見せしたい」と決意を示した。そして、饒舌な口調で、あるシーズンを振り返りはじめた。

「無敗優勝を達成した2003−04シーズンは、今でも鮮明に覚えている。とにかくアーセン(・ベンゲル)のもと、守備からチームがまとまっていた。イェンス・レーマンがゴールマウスを守り、最終ラインはアシュリー・コール、ローレン・エタメ、ソル・キャンベル、コロ・トゥーレが、中盤にはパトリック・ビエラにジウベルト・シルバ、エドゥとフレドリック・ユングベリや僕がいた。FWはなんと言っても、デニス・ベルカンプとティエリ・アンリだ。アンリはシーズン30得点を記録したね。まあ僕も、チーム2番目の14点を取っているんだけど(笑)。

 今のアーセナルもミケル(・アルテタ)のもとでまとまった非常にいいチームで、優勝も狙える実力がある。それでも、あのシーズンの我々は無敗優勝という偉業を成し遂げた、本当に特別なチームだった。だからこそ、その一員として当然、今回はJクラシックスチームにも負けるつもりはないんだ」

 試合前日には、トークショーへの参加や直筆サインがゲットできる特典チケットも用意されているという。最初で最後かもしれない、レジェンドたちの日本での共演――。その勇姿を余すことなく目に焼きつけたい。

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