50周年アルフィー最大の危機はデビュー時だった! 高見沢俊彦「大人の事情で…」と明かす

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2024年09月19日 07:00  日刊スポーツ

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BS−TBSで「THE ALFEE 50周年記念特番(仮)」が11月3日に放送されるTHE ALFEE

デビュー50周年を迎えているTHE ALFEEを特集したBS−TBSの特別番組「THE ALFEE 50周年記念特番(仮)」が11月3日(午後7時)に放送される。


このほど、3人は東京・港区にある母校・明治学院大のチャペル(礼拝堂)で取材に応じた。


50年の重みについて、高見沢俊彦(70)は「50年たつと記憶が薄れているから…」と言いつつ、TBS系の音楽番組「ザ・ベストテン」の出演を振り返って「今では考えられないほどセットが素晴らしい。かなり予算を使っている。順位が上位になるほどセットが豪華になった」と懐かしんだ。坂崎幸之助(70)も「プレゼントに24万通のハガキが届いて、当たった人に高見沢が電話をしたけどつながらなかった。は? みたいな。いろんなことがあった」と生放送ならではのハプニングにも言及した。


多くのグループが短命で終わる中、アルフィーは半世紀もの長い間、変わらぬメンバーで活動を続けてきた。これまでで最大のピンチはいつかとの質問に、高見沢は「デビューの時です」と即答。「なぜかというと、自分はギタリストとしてグループに誘われたのに、デビュー曲『夏しぐれ』の時に大人の事情でリードボーカルになってハンドマイクで歌ったんです」。そして桜井賢(69)のポジションにも触れて「桜井がギターだったのがさらに悲劇。それまでギターを弾いたことがないから弾きマネ」と明かした。加えて「でも、それがすごくうまいの。元祖エアギターです」とオチも付けた。桜井も「変なデビューをしたから、自分たちで『これじゃダメだ』って気付いたんです」と笑わせた。高見沢はデビュー曲について「(作曲の)筒美京平さんと(作詞の)松本隆さんのゴールデンコンビが唯一ヒットしなかった曲なんです」とも付け加えた。


3人で50年も仲良くやることができた理由については、高見沢が「高校や大学を通じての仲間だったから続いたというのと、いろんな方の証言の中で、売れる前も後も変わらずに一緒だったというのもあるから、性格的なものもあるかもしれないですね」と解説した。


坂崎も「『俺が俺が…』がいない。『どうぞ、どうぞ、リードボーカルどうぞ』とか。みんな歌いたがらない。そういうの、あんまりいないでしょ。実は(音楽)業界に向いていないのかもしれない」と冗談交じりに本音!?も漏らした。


このインタビューの番組収録も、神聖なチャペルで行った。桜井は「チャペルに来ると明学に来たと思う」。高見沢は「校舎は新しくなったけど、部屋はそんなに変わっていないから不思議な感覚ですね」と懐かしんだ。


母校で顔を合わせるのは、卒業できなかった3人が「名誉卒業」として認められた14年以来、10年ぶりだ。


「ここで(卒業式を)やった」と懐かしむ坂崎に、高見沢は「僕は8年学校に行った。こいつ(坂崎)は2年。桜井も6年」と暴露。坂崎は「大学はどこでも良かった。受験日を間違えて、(明治学院大の)希望学科の試験は前の日に終わっていた。それで2部(夜間)を受けたんです」と受験を振り返った。


3人で一番、女性にもてたのは誰か。桜井が「見れば分かるでしょ」と自信満々の笑みを見せると、坂崎が「女子高生は桜井の歌声にひかれていくんですよ」と説明。「私生活では高見沢がもてた。この近所には女子高がたくさんあるんです」と続けた。桜井も「高見沢は中学時代にバスケットに打ち込んでいた。体育会系だったのに、高校に来てから急に文化系になっちゃった」と高見沢の変遷を明かした。


50年前と現在で他のメンバーの印象に変化があるか。高見沢が「あんまり変わらないですよね」。坂崎も「ずっと一緒だから(変わらない)」。これに高見沢は「適度な距離感も変わらない」と続いた。昔の映像を見た印象について桜井は「今の方が若い」。高見沢は「俺、感じ悪いよね。(当時は)リーダーとしてあのくらいとんがっていないとという感じでしゃべっているのでビックリした」。これに坂崎は「基本的には人間の根本は変わらない」といじってみせた。


今後の活動について、高見沢は「バンドとしてコンサート3000本を目標に生きていこうと思います。再来年にはやりたい」。坂崎は「そのためには来年に80本をやらないといけない。コロナで2年間ツアーをできなかったので、本当は今年が3000本だった。そうすれば『50周年、70歳、3000本』。全部やっちゃったらもうやることがないからね」。高見沢は「寿命がのびた」と笑って「燃え尽きましたみたいになっちゃうんで。なのでこれから3000本を目指します」。


古希を迎えても第一線で活躍中。それを支える日々の努力について、高見沢は「筋トレとかトレーニングは週に2〜4回。昔みたいにガチガチ固めるのではなく、血流を良くして体を軟らかくする。ステージに立つためにやっています」。坂崎は「腹筋、腕立て、スクワットを1日1回。たまに忘れるけど…」。これに桜井は「トイレに行くだけでもスクワットになっている。(便座に)座って立つんだもん」と続いた。その後に「僕は血行を良くするためにアルコールの入った芋のジュース(芋焼酎)を週に5回飲んでいます。休肝日は2日。もう10年以上続けています。適量なら健康にいい」。その後で健康維持の秘訣(ひけつ)を「(ライブの)本番をやること。これだけの本数をやっていると、ライブ自体が体力を作っている」と吐露。坂崎も「(コロナ禍で)2020年春ツアーがなかった時はめっちゃ体調が悪かった。人前で緊張して歌うことが健康につながっている」と納得した。


約2時間の番組では3人のインタビューのほか、南こうせつ、研ナオコ、元ガロの大野真澄さん、脳科学者の中野信子さんがグループの魅力やこれまでの軌跡などを語る。


◆THE ALFEE(ジ・アルフィー) 桜井賢(1955年1月20日生まれ)、坂崎幸之助(1954年4月15日生まれ)、高見沢俊彦(1954年4月17日生まれ)の3人バンド。73年に明治学院大キャンパスで出会って結成。74年8月25日に「夏しぐれ」でデビュー。9年目の83年に「メリーアン」が大ヒット。ライブは昨年までに2889本を実施。

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