「夫婦別姓」で家族は壊れる? 自民党総裁選 候補者9人討論会(4)【news23】

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2024年09月19日 18:10  TBS NEWS DIG

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事実上の次の総理大臣を決める自民党の総裁選挙。「news23」では選択的夫婦別姓について、候補者に聞きました。

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「夫婦別姓」で家族は壊れる?

藤森祥平キャスター:
これまでの討論会でも皆さんの意見が分かれている選択的夫婦別姓についてです。

小川彩佳キャスター:
導入に慎重な立場を示していらっしゃる小林さんに伺いたいのですが、自民党の中には、選択的夫婦別姓について、導入すると「家族が壊れる」「家族の絆が壊れる」と表現する方もいらっしゃいます。これは小林さんもお感じになることですか。

前経済安保担当大臣 小林鷹之(49):
私が慎重と申し上げているのは、婚姻による改姓で不便を感じている方がいる以上、それを解消していくニーズはあると思います。その現実的なアプローチとしては、旧姓の通称使用によってそれを拡大していくということが、よりスピーディーで現実的だと思っています。

内閣府が調査をやっているのですが、まだ世論がコンセンサス、合意を得ていないと私は思っていまして、今の同姓制度を維持する方と、同姓を維持しつつ旧姓の通称使用を法制化する人、それだけで7割います。だからそこは慎重に議論すべきだと思いますし、私がこの議論で欠けていると思うのは、大人は選択できるかもしれないけれども、子供の視点をもっと私達は考えるべき。つまり、兄弟姉妹でその姓がわかれる可能性のある家庭も出てくるわけで、そこをどう考えるかとか、そこは慎重に検討すべきだと考えてます。

小川キャスター:
高市さんは、この「家族の形が壊れてしまう」というご意見については賛同されますか。

経済安保担当大臣 高市早苗(63):
私は1回目の結婚ですね、これは戸籍上もちろん同じ氏でしたが、離婚しちゃいましたので。氏によって絶対離婚しないとかそういうことはないと思います。ただ私は誰よりも、おそらくここにいらっしゃる誰よりも、婚姻前の氏を社会生活で通称として使える環境を作るために努力をしてきたという自負はあります。例えば、婚姻前の氏の通称使用に関する法律案、これを平成14年、そして令和2年と2回、自民党の法務部会に提出をしています。これが通れば、ほとんど不便はなくなるんですね。

例えば私が総務大臣のときに、総務省単独でやれる手続きだけ、通知出しただけで1142の手続きを旧氏もしくは併記でできるようにしました。住民票も併記で出てくるようにしました。マイナンバーカードも併記。これを実現しました。これを全部の省庁、それから全部の地方公共団体、公私の団体、企業に義務付ける法律案を出しました。これが通るとほぼほぼ不便はなくなると。いや、ほぼほぼじゃなくて全く不便はなくなると思っていますので、まずは国民の世論調査の中で、最大の数値である4割を超えている通称をちゃんと使える法制度を作ってほしい、という声に応えたいというのが私の気持ちです。

藤森キャスター:
高市さん、内閣府の調査で2割は夫婦別姓を好んでるという数字もあります。これについてはどう見ますか。

経済安保担当大臣 高市早苗(63):
戸籍上も親子が違う氏になる、夫婦が違う氏になると。要はファミリーネームがなくなることを望んでおられる方々ですよね。一つだけ心配なのは、やはりこれまでも立憲民主党などから法律案が出て、私も拝読しました。だけど生まれてきた子供の氏が決まらない場合、決められない場合、両方で争った場合、家庭裁判所に審判してもらう。これは無理だと思います。なぜなら生まれたばっかりのお子さんですから、どっちの氏にするのかを家庭裁判所が判断するのは、納得できる理由を示すのも無理だと思いますので、やっぱり子供さんの氏の安定性ということが一番心配です。

小川キャスター:
河野さんは選択的夫婦別姓導入に前向きな姿勢でいらっしゃいますが、今のお2人のご意見をどうお聞きになりましたか。

デジタル大臣 河野太郎(61):
日本では一人っ子同士の結婚というのが非常に多くなっています。そうすると、どちらかを選ばないといけないということになると、一つの名字がなくなってしまう、その家の名字がなくなってしまうということになりかねないと思っています。結婚するだけでなく、離婚するときにもまた名字が変わるという方がいらっしゃいますので、選択的な別姓というのは、別姓にしたいという人だけが選んでそうすればいい。同姓にしたいという人は同姓にすればいいわけですから、その選択の幅を残すというのは私はあっていいと思っています。

こういう思想信条の問題は、どちらかに寄せるというのは、そこまでやる必要はないと思いますので、討議拘束を外して、臓器移植法案のときのように、本会議で採決をする。1回、1つの国会でしっかり議論をして本会議で採決をする。そういうものではないかと思います。

(「news23」9月17日収録)

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  • 同じ家族なのに別々の苗字を名乗る…そういう人たちを容認できるか否かが問われている。「選択的なのになぜ反対するのか…理解出来ない」と言うのは筋違いな反論。
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