直木賞作家・今村翔吾が手掛ける地方発の文学賞「日本ドラフト文学賞」創設 アミューズがパートナーに

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2024年11月21日 11:10  リアルサウンド

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「日本ドラフト文学賞」ロゴと今村翔吾氏

 地方書店の復興にも力を注ぐ、歴史小説/時代小説家の今村翔吾が 株式会社アミューズクリエイティブスタジオをパートナーに新たな文学賞を創設した。


(参考:高橋留美子や今村翔吾らが寄稿した阪神優勝記念本


 直木賞作家である今村翔吾本人が代表理事を務める一般社団法人ホンミライが地方発の新しい文学賞「日本ドラフト文学賞」の創設を発表した。本賞は日本で初めてにして唯一となる選考委員を置かず、「出版社を含む複数のパートナー会社によるドラフト制度」によりプロ作家の輩出を目指す文学賞。パートナー各社と作家志望者をダイレクトに繋げることで、ミスマッチを減らし、隠れた才能を発掘し、作家もより活躍しやすい環境を生むことを可能にしている。


 パートナーとして、様々なIPを開発し、グループでの経験やシナジーを生かし新たなエンタテインメント事業を展開している株式会社アミューズクリエイティブスタジオの参加も決定している。同社は
◆この賞を通じて新しい小説家の才能の発掘に協力し、「メディア化に向けて作家・作品のサポート」を行ってまいります。
とコメントしている。本賞をきっかけに、新たな才能が世に出てくるのを楽しみに待ちたいところだ。


【日本ドラフト文学賞とは】
今村翔吾がデビューのきっかけをつかんだ「九州さが大衆文学賞」(現在は終了)の縁で再興された佐賀発の地方文学賞。長編小説の即戦力の輩出を目的に、プロ野球のドラフト会議さながらに、最終選考に残った「作家の卵」を出版社の編集者が指名。そのままデビューに直結する場合もあれば、育成枠としてさらに腕を磨く場合もある。ほかの文学賞で入賞できなかった作品の再応募や、一度デビューしたもののヒット作に恵まれない作家の再チャレンジもOK。ともすると、「ブラックボックス」になりがちな文学賞の選考経過を透明化 し、作家を夢みる人たちを応援する企画となっている。


【作家・一般社団法人ホンミライ 代表理事 今村翔吾について】
1984年6月18日、京都府生まれ。滋賀県在住。
ダンスインストラクター、作曲家、守山市埋蔵文化財調査員を経て、2016年に「狐の城」で第23回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢(ささざわ )左保(さほ)賞を受賞、2017年に作家デビュー。
「童神」で第 10 回角川春樹小説賞を受賞。第160回直木賞候補(2018年下半期)にもなった。
2020年『八本目の槍』(新潮社)で第41回吉川英治文学新人賞受賞。
同年『じんかん』(講談社)で第163回直木賞候補、第11回山田風太郎賞受賞。
2021年『羽州ぼろ鳶組シリーズ』(祥伝社)で第6回吉川英治文庫賞受賞。
2022年『塞王の楯』(集英社)で第166 回直木三十五賞受賞。
これまでのお礼を伝えるため「今村翔吾のまつり旅」と称し2022年5月より4カ月間かけ全国の書店や学校を行脚した。
また、講演・テレビなどに出演するほか、2021年11月には大阪府箕面市にある書店を事業承継し『きのしたブックセンター』の書店経営を担いながら、2023年12月にはJR九州佐賀駅内に新規で書店を出店。店名は「佐賀之書店」(サガノショテン)という。また、2024年4月にはシェア型 書店『ほんまる』を東京都神田神保町に新規出店。
作家として執筆活動を継続しながら、出版業界で新たな活動に挑戦をし続ける。


■一般社団法人ホンミライ
代表者:代表理事 今村翔吾
設立:2022年3月30日
事業内容:
本に興味を持つきっかけをつくっていきたい。本を通じて地域の発展に貢献したい。
そして言葉そのもの大切さも、同時に伝えていきたい―。
そのような理念を基に、人と本を、人と言葉を、未来に繋ぐ活動を事業目的として設立。


文=リアルサウンドブック編集部



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