東京外国語大学卒業生によるガーナでの過ごした日々を綴った卒業制作が書籍化された『ガーナ流家族のつくり方』(東京外国語大学出版会)が話題となり、重版となった。
本書を手がけた、小佐野アコシヤ有紀は、東京外国語大学国際社会学部アフリカ地域専攻を2020年度に卒業。交換留学生として約1年間ガーナ大学に在籍しながら、世話する/
されることにより築かれる家族関係についてのフィールドワークを行なった。
本書は20歳の大学生だった著者が留学先であるガーナで出逢った、血縁を超えた家族関係を結ぶ人々に出会い、「理想の家族像」を揺さぶられ続けるフィールドワークを書き綴った卒業制作を書籍化した一冊。著者同様に読者も「理想の家族像」を揺さぶられ続けられる、と話題になっている。
本書の印象的な文章を抜粋して紹介する。
「ガーナでは、血のつながりよりも社会的な役割を果たしているかどうかの方が重要なんだ。だから君が贈り物をしたり、面倒を見たり、関わり続けさえすれば血はつながっていなくても家族になれる。続けること、さぼらないことが重要なんだ」(『ガーナ流家族のつくり方』第5章から「さぼらないこと」より)
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日本でも変化し続ける「家族像」。遥か遠くで暮らす家族の姿を見つめてみては。
(文=リアルサウンドブック編集部)
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