【写真】古舘寛治、レカペで仲良く自撮り! 池松壮亮らと笑顔見せる<第37回東京国際映画祭>
安倍晋三元首相銃撃犯を描いた問題作『REVOLUTION+1』も手掛けた足立監督は、映画監督・若松孝二作品の脚本を量産、大島渚作品にも参加するなど異色の世界観を多数書き上げてきた。その後、日本赤軍に身を投じて27年間日本を離れ、帰国後再び映画監督として活動を再開した。「偽名で生きた内田洋から桐島聡への回帰、そこには多くの謎があり、逃亡生活の終焉と自らの死を予感した“革命への確信”その証は、映画でしか描けない」と始まった本作のプロジェクトは、足立が自ら脚本も担当し、夏にクランクイン、そして荒々しいスピードで劇場公開となる。
主人公の桐島聡役には、今回、足立監督が出演を熱望した古舘寛治。謎の多い桐島を、寡黙にたたずむ立ち姿からもさまざまな感情を想起させるような奥行きのある演技で魅せる。
そして、『半世界』で第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第34回高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞し、話題作への出演が続く杉田雷麟が若い頃の桐島を演じた。
また、桐島と恋仲になる女性に中村映里子、桐島と共に逃走する宇賀神寿一にはタモト清嵐、そのほか吉岡睦雄、松浦祐也、川瀬陽太、足立智充など個性的な面々が脇を固める。
|
|
エグゼクティブプロデューサーにはロフトグループの創業者・平野悠。音楽は大友良英。挿入曲には、1969年にバリケード封鎖された早稲田大学構内で行なわれた山下洋輔トリオによる壮絶なフリージャズライブ音源「Dancing古事記」が使われている。
また、キービジュアルも解禁。左側には晩年の桐島を演じる古舘、右側には青年期の桐島を演じる杉田が逆さに配置され、全体的に赤と黒と白のコントラストを基調としたデザインで構成されており、物語の緊張感や不穏な予感を強く印象づけるビジュアルが完成した。
映画『逃走』は、2025年3月より全国順次公開。