2025年1月におすすめの株主優待銘柄
1月は、一年の中でも優待権利が確定する銘柄が少ない月です。これからご紹介する銘柄のような人気優待銘柄ほど、投資家の注目が集まる可能性も高く、株価が上昇しやすい傾向にあります。早いうちに好優待銘柄に先回りして、お得に優待銘柄を獲得しましょう。今のうちに買いたい1月の優待銘柄その1:きんえい<9636>
【業務内容】近鉄グループ。映画館、不動産賃貸と駐車場を併営【単元株数】100株
【最低購入金額】406,000円(2024年11月22日時点)
【権利確定月】1月末、7月末
【優待内容】映画館「あべのアポロシネマ」の招待カード
・75株以上……月1回
・150株以上……月2回
・300株以上……月4回
・450株以上……月6回
・750株以上……月10回
・1050株以上……月14回
※株主招待カードの提示により、自社劇場で利用可
※株主招待カードは、株主用1枚・家族カード2枚を発行し、3枚合計で上記回数を招待
きんえい<9636>の株主優待内容は、映画館「あべのアポロシネマ」の招待カードです。毎月無料で映画が観られるというのは何とも魅力的ですが、利用できる劇場が限られていますので、近くに住んでいないと使えません。
しかし、魅力的な優待内容から同社優待の人気は高く、優待権利確定日に近づくほど投資家の注目を浴び、買いが入りやすい傾向にあります。
では、同社株を今のうちに購入した場合、どのようなパフォーマンスになるか検証してみましょう。今回は、同社株を11月末に購入し、1月末の権利確定日前に売却した場合の検証を行います。
この検証のとおりに売買をすると株主優待は取れませんが、売買益のパフォーマンスの大きさを確認できます。
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検証結果
勝率:68.42%
勝ち数:13回
負け数:6回
引き分け数:0回
平均損益(円):3,168円
平均損益(率):1.58%
平均利益(円):7,444円
平均利益(率):3.72%
平均損失(円):−6,096円
平均損失(率):−3.05%
合計損益(円):60,196円
合計損益(率):30.10%
合計利益(円):96,770円
合計利益(率):48.39%
合計損失(円):−36,574円
合計損失(率):−18.29%
PF(プロフィット・ファクター):2.646
平均保持日数:56.21日
検証結果を見てみると、勝率は68.42%、1トレード当たりの平均損益は1.58%です。勝率が比較的高く平均損益もプラスとなっていることから、良好な成績といえるでしょう。
今のうちに買いたい1月の優待銘柄その2:丸千代山岡家<3399>
【業務内容】北海道と北関東地盤のラーメンチェーン店を運営【単元株数】100株
【最低購入金額】421,000円(2024年11月22日時点)
【権利確定月】1月末、7月末
【優待内容】山岡家の各店舗で使えるラーメン無料券、またはお米、または乾麺セット
◆100株以上500株未満……(1)〜(3)の中から、いずれか1点
(1)ラーメン無料券2枚
(2)お米2kg
(3)乾麺1セット
◆500株以上1000株未満……(1)〜(3)の中から、いずれか1点
(1)ラーメン無料券4枚
(2)お米4kg
(3)乾麺2セット
◆1000株以上2000株未満……(1)〜(3)の中から、いずれか1点
(1)ラーメン無料券6枚
(2)お米6kg
(3)乾麺3セット
◆2000株以上……(1)〜(3)の中から、いずれか1点
(1)ラーメン無料券8枚
(2)お米8kg
(3)乾麺4セット
丸千代山岡家<3399>の株主優待内容は、山岡家の各店舗で使えるラーメン無料券、またはお米、または乾麺セットです。その魅力的な優待内容から同社優待の人気は高く、優待権利確定日に近づくほど投資家の注目を浴び、買いが入りやすい傾向にあります。
では、同社株を今のうちに購入した場合、どのようなパフォーマンスになるか検証してみましょう。今回は、同社株を11月末に購入し、1月末の権利確定日前に売却した場合の検証を行います。
この検証のとおりに売買をすると株主優待は取れませんが、売買益のパフォーマンスの大きさを確認できます。
検証結果
勝率:84.62%
勝ち数:11回
負け数:2回
引き分け数:2回
平均損益(円):21,480円
平均損益(率):10.74%
平均利益(円):33,080円
平均利益(率):16.54%
平均損失(円):−20,844円
平均損失(率):−10.42%
合計損益(円):322,194円
合計損益(率):161.10%
合計利益(円):363,882円
合計利益(率):181.94%
合計損失(円):−41,688円
合計損失(率):−20.84%
PF(プロフィット・ファクター):8.729
平均保持日数:56.13日
検証結果を見てみると、勝率は84.62%、1トレード当たりの平均損益は10.74%です。勝率が高く、平均損益もプラスとなっていることから、良好な成績といえるでしょう。
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株の売買を行う際、今回のように簡単な検証を行えば、これから行おうとしている投資で、どの程度リターンを期待でき、どの程度リスクがあるのか、事前に把握できます。検証を行ってから投資すれば、きっと安心感が違うことでしょう。皆さんも投資する際には一度検証してくださいね。
※このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社および関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします
文:西村 剛(証券アナリスト、ファンドマネジャー)
国内運用会社にて中小型株式ファンドマネージャー兼アナリストを経て独立。個人投資家に分かりやすく株式投資を伝授すべく、講演や執筆を行う。『夕刊フジ』3年連続 株-1グランプリ グランドチャンピオン。
(文:西村 剛(証券アナリスト、ファンドマネジャー))