ディズニー映画最新作『モアナと伝説の海2』たくましくなったモアナと再会できるけど少し物足りない…!その理由は?

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2024年12月07日 01:30  Pouch[ポーチ]

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【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が現在公開中の映画のなかから、オススメ作品をひとつ厳選して、本音レビューをします。

ピックアップするのはディズニーアニメーション『モアナと伝説の海2』(2024年12月6日公開)です。大ヒットした『モアナと伝説の海』の続編。海と心を通わせる少女・モアナが再び冒険の旅に出ます!

試写で鑑賞しましたが、空と海が美しい!そして、より勇敢にたくましく成長したモアナに圧倒されました……とはいえ、少々ツッコミどころも……。では物語から。

【物語】

南の楽園モトゥヌイで家族と暮らすモアナ。島を救う大活躍をした冒険から3年経っていました。ある日、モアナは古い焼き物から恐ろしい嵐により海深く沈んだ島とその呪いの言い伝えを知ります。

「沈んだ島を助けなければ!」

モアナは仲間を集めて再び大海原へと旅立つことに。しかし、そこには想像を絶する危険が待っていました。

【自信に満ち溢れたモアナ】

前作『モアナと伝説の海』では、大海原の向こうに憧れを持っていたモアナが闇に飲み込まれそうな島を救うために、マウイからテ・フィティの心を取り戻そうとする物語でした。この大冒険を経て、すっかりたくましくなったモアナ。

『モアナと伝説の海2』では、島の住人に頼られ、リーダーシップをとる姿を見せてくれます。「3年前より自信に満ち溢れ、キラキラして、立派になったなあ」と久々に会った親戚のおばさん気分でしみじみしちゃいましたよ。

【再び冒険の旅に出る理由】

そんなモアナはずっと海のどこかにいる仲間を探していました。本当に海の向こうに島は存在するのかしら……となかなか見つからなかったのですが、存在したんですよっ!

でもその島は人間を憎む者による “嵐の伝説” により海深く沈んでしまったのです。その悪魔はモアナの愛する仲間たちの平和も奪ってしまうかもしれない。というわけで、モアナは島から3人の旅の仲間を選んで、再び大海原へと突き進むのです。

 

前作のモアナは海の向こうへの憧れのみで、危機を乗り越える術もなく、全てがゼロスタートでした。でも今作では前回の経験を活かすことができる。その経験が彼女の自信にもつながっているなあと感じました。

【もうひとひねり、欲しかった!】

本作の新キャラとして、モアナを惑わすマタンギという海のヴィランが出てきて物語を掻き回してくれます。まあ、よく喋り、よく歌うキャラでしたね〜。マタンギはいい存在感を放っているのですが、全体的に冒険のパターンが前作とそんなに変わっていないなあという印象も。

前作ではモアナが初めて大海原で恐ろしい目にあったり、仲間ができたり、多くのことを経験から学び、それを身につけてピンチを乗り越えました。すべてが彼女にとって初めての体験だったので、見ているこちらもドキドキハラハラできたのです。

でも今回はある程度知恵がついていることに加え、すごくストレートに悪と対峙しているので「こうきたか〜」という新しい展開がない……。

安心して見ていられるけれど、少し物足りなさも感じました。

【パート3もありそうな予感】

でも『モアナと伝説の海2』は、今後、新展開を見せるかも……というのは、続編がありそうな終わり方をしていたんですよ。これは『モアナ伝説の海2』を見た人にしかわからない。

とにかく作品が終わってもエンドロールで席を立たないでくださいね!!!……とだけは言っておきます!

海が美しく壮大で爽やかで気持ちのいい世界観は『モアナと伝説の海』ならでは! 歌唱パートも多く、ミュージカルアニメーション作品の王道をいくのではないかと思います。

南の島の暖かい空気を運んでくれる『モアナと伝説の海2』。ぜひ大きなスクリーンで観てください!

執筆:斎藤 香(c)Pouch
Photo:(C)2024 Disney. All Rights Reserved.

『モアナと伝説の海2』
2004年12月6日(金)全国劇場公開
声の出演(日本語吹替版):屋比久知奈、尾上松也、小関裕太、鈴木梨央、山路和弘、ソニン、増留優梨愛
ウォルト・ディズニー・ジャパン

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