■サッカーJ1 第38節 ヴィッセル神戸 3−0 湘南ベルマーレ(8日、ノエビアスタジアム神戸)
サッカーのJ1最終節、首位のヴィッセル神戸が湘南ベルマーレに3−0で勝利し、クラブ史上初のJ1連覇を達成した。神戸は11月の天皇杯も制しており、“国内2冠”を成し遂げた。前半から試合を支配した神戸は、26分に宮代大聖(24)のゴールで先制すると、43分には
武藤嘉紀(32)が追加点を奪う。後半には扇原貴宏(33)の今季初ゴールで3点目も奪い、湘南を圧倒した。
J1最終節で、首位の神戸は勝点69。2位、サンフレッチェ広島(勝点68)との差はわずか「1」。3位のFC町田ゼルビア(勝点66)も含めて、3チームに優勝の可能性が残された。神戸は勝てば、文句なしの優勝となる。
相手はリーグ戦15位の湘南。ホームの大声援を背に大迫勇也(34)と武藤のホットラインが魅せる。前半6分、敵陣右サイドで大迫からのクロスをペナルティエリア中央から武藤がシュート。10分にも大迫のスルーパスに武藤が抜け出し、左足でシュートを放つなど、序盤から試合の主導権を握る。
迎えた26分、神戸にゴールが生まれる。右サイドからのクロスに武藤がヘディングシュート。ポストに当たり跳ね返った所を宮代が詰めて1−0、神戸が先制する。43分には自陣ゴールキックから大迫が競り勝ち、こぼれたボールを途中から入った佐々木大樹(25)がワンタッチでゴール前へ、走り込んだ武藤が合わせて追加点を奪う。神戸らしい速攻が実を結び、2−0とリードして前半を終えた。
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後半に入っても、エース・大迫のシュートや、スルーパスに反応する武藤など豊富な運動量で攻撃の手を緩めない神戸。25分には、ロングスローからのこぼれ球を大迫が落ち着いて落とした所に、扇原の強烈な左足一閃。ボールはゴールネットに突き刺さり、優勝を大きく手繰り寄せる3点目を奪う。湘南のカウンターに対しても守護神・前川黛也(30)を中心に得点を与えなかった神戸が、3−0で完勝した。