JRグループ各社は11日、年末年始期間(2024年12月27日から2025年1月5日まで)の指定席予約状況について発表した。2024年度の年末年始期間は、2023年度の年末年始期間(12月28日から1月4日まで)より2日間長く、指定席の提供席数も増えている。各新幹線でコロナ禍前の2018年度を上回った昨年度の同時期を超える予約数となっており、コロナ禍の影響から脱却したように見える。
JR東海は東海道新幹線に関して、予約可能席数473万席に対し、予約席数210万席(2023年度比113%・2018年度比126%)と発表。期間中は473万席を用意しているため余裕はあるが、一部の時間帯では既に満席に近い予約を受けているとのこと。
東海道・山陽新幹線「のぞみ」は、今年度も年末年始期間に全車指定席で運転。「のぞみ」で提供する普通車指定席を1列車あたり3割増やし、より多くの利用者が予約・着席できるようにした。東京〜新大阪間で運転する合計48本の「のぞみ」を対象に、「お子さま連れ車両」を1両設定し、毎日運行する予定。現時点で好評とのことで、利用する場合は空席状況の確認を呼びかけている。
JR西日本は山陽新幹線に関して、指定席の定員274万3,600席に対し、予約席数108万6,400席(2023年度比114%)と発表した。北陸方面の在来線は、指定席の定員46万9,700席に対し、予約席数11万1,800席(2023年度比97%)。JR西日本管内の北陸新幹線(「つるぎ」を除く)は、指定席の定員53万8,500席に対し、予約席数22万8,500席(2023年度比136%)。関西空港方面は指定席の定員15万3,600席に対し、予約席数1万2,600席(2023年度比126%)となっている。
JR四国は特急列車・快速列車に関して、指定席の提供席数19万1,571席に対し、予約席数約6万2,181席(2023年度比107.3%)と発表。JR九州は九州新幹線に関して、指定席の予約可能席数29万3,000席に対し、予約席数13万1,000席(2023年度比118.7%)と発表した。西九州新幹線は指定席の予約可能席数8万3,000席に対し、予約席数2万8,000席(2023年度比125.2%)とのこと。
JR東日本は新幹線全体(東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線)の予約可能席数267万席に対し、予約席数135万席(2023年度比123%)と発表。東北新幹線「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」の予約席数58万席(2023年度比122%)、秋田新幹線「こまち」の予約席数8万席(2023年度比121%)、山形新幹線「つばさ」の予約席数9万席(2023年度比117%)、上越新幹線「とき」「たにがわ」の予約席数23万席(2023年度比121%)、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」「あさま」の予約席数37万席(2023年度比130%)としている。
同社の在来線特急列車のうち、特急「成田エクスプレス」を含む総武本線の指定席の予約席数は2万席(2023年度比144%)となった。
JR北海道は北海道新幹線に関して、指定席の予約可能席数19万885席に対し、予約席数5万3,731席(2023年度比145.4%)と発表。在来線特急列車は予約可能席数16万6,334席に対し、予約席数5万6,724席(2023年度比144.6%)となっている。(木下健児)